アルファロメオ新SUV「トナーレ」は何が斬新か 車界初「NFTとブロックチェーン」採用の狙い

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2019年にコンセプトカーが発表されデビューが示唆されていたトナーレ(写真:FCAジャパン)
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メルセデス・ベンツ「GLA」、BMW「X3」、アウディ「Q3」、フォルクスワーゲン「ティグアン」、ボルボ「XC40」……と、枚挙にいとまがないヨーロッパCセグメントSUVに、新たなプレーヤーが加わった。

アルファロメオが2月8日23時(日本時間)に、オンラインでワールドプレミアを行った「トナーレ」である。

これまでもラインナップされてきた「ステルヴィオ」の弟分にあたるモデルだが、オンライン発表会のタイトルが「La Metamorfosi(変化・変身)」だったように、これまでのアルファロメオとは一線を画する先進性が打ち出されたモデルとなっている。

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時代を考えれば、48Vハイブリッドと「e-Q4」プラグインハイブリッド(PHEV)という電動化パワートレインが搭載されたことに驚きはないが、NFT(非代替性トークン)やブロックチェーンを世界で初めて自動車に用いたことは、先進性よりもスポーティな走りやスタイルを押し出していたアルファロメオにあって、意外性のあるサプライズだ。

アルファロメオでは、「1910年にまで遡る正統派イタリアン・スポーツモデルのDNAに忠実でありながら、コネクティビティと電動化の新たな時代を見つめるアルファロメオは、トナーレとともに大きな変革を遂げる」としている。

伝統のモチーフを散りばめたエクステリア

三角形の「盾グリル」や「大梅」と形容されることもある5ホールのホイール(アルファロメオではテレフォンダイアルと呼ぶ)を持つ外観は、ひと目でアルファロメオだとわかるもの。

リヤからヘッドライトまで走る「GTライン」は「ジュリアGT」から、「3+3」ヘッドライトは「SZザガート」や「プロテオ・コンセプトカー」、サイドウインドウのエッジやリヤウインドウ上端の処理は「8Cコンペティツィオーネ」と、各部にアルファロメオを象徴するスペシャルなモデルからのモチーフが用いられている。

ディテールにアルファロメオ各モデルのモチーフが見てとれる(写真:FCAジャパン)

ボディサイズは全長4.53m×全幅1.84m×全高1.6mで、前述したGLAなどとほぼ同じ。横幅は、一般的な機械式駐車場にギリギリ入る大きさだが、比較的コンパクトだ。

インテリアは、レースの歴史からヒントを得たダイナミックかつパワフルな形状としており、「乗員の快適性も念頭に置かれていますが、その焦点は明確にドライバーに当てられています」と、明確にドライバー重視であることがうたわれている。

シート素材には、ボルボのようにアニマルフリーやアニマルウェルフェアといった言葉を用いてはいないが、最上級モデルではアルカンターラとヴィーガンレザーが使われるという。

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