「ゴーグル型VR機器」が世界で売れまくってるワケ 初心者でも「運動のイベント」なら参加しやすい

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ゴーグル型のVR機器Quest 2。同タイプの製品のなかでは圧倒的に安価で、はじめてのVRに最適とあって世界中で売れ行きを伸ばしている(画像:Meta)
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メタバースだ、VRだ、と言われてもピンとこない。大きなゴーグルをかぶると周りが見えなくなりそうだしなんだか怖い。自分にとっては異世界のような技術だし、普及するのはまだまだ先なんじゃなかろうか……。

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そう考えている人も多いだろうが、その認識は早々にアップデートしなければならないかもしれない。

2020年の発売以来、TV CMも出しているメタ社のVRヘッドセット「Quest 2」(価格3万7180円~)が世界的に売れているからだ。

2021年7月の時点での販売台数は460万台(カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ調べ)、11月にはQuest 2の重要部品を製造している半導体メーカー・クアルコムのCEOが「1000万台」と発言。出荷台数とも販売台数とも明言せず、後日、広報が業界アナリストが推定した数値だと発言したが、12月にはデータサイエンティストであるJack Soslow氏が2021年中のQuest 2の推測販売台数は810万台とツイートした。この勢いを見るに、2022年3月末には本当に1000万台の大台に達すると考えてよさそうだ。

これが本当の次世代ゲーム機?

薄いつや消しグレーでシンプルな形状。一見するとビジネス用の機器のように感じるQuest 2。実はさまざまなエンターテインメントを楽しめるゲーム機としても注目されている。

1月27日に発売されたVRゲームの「ZENITH」(ゼニス)。広いワールド内で多数のユーザーと会ってしゃべりながら楽しめるMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)で、大人気ライトノベル・アニメ作品の『ソードアート・オンライン』や『オーバーロード』の世界観と似たようなゲームがすでに登場している(筆者撮影)

ゴーグル式で目を覆うためリアル空間は見えず、首をめぐらせたり身体を動かせば前後左右上下どの方向も見ることができる。YouTubeなどの映像を表示すれば、まるで貸し切り映画館のようだ。眼前に超巨大なスクリーンが広がることから、100インチ級のプロジェクター映像と比較しても没入感がはるかに勝る。

Quest用フィットネスアプリの「FitXR」(フィットエックスアール)。楽しくボクササイズ、インターバルトレーニング、ダンスをしながら身体の脂肪を燃焼させる。参考値ではあるが消費カロリーも表示されるので、自分の運動量を把握できる(筆者撮影)

2020年より急増したVR向け無観客ライブコンテンツを再生すれば、Quest 2を被った瞬間には自宅にいながらしてライブ会場の最前列ど真ん中にワープしたかのような感覚が味わえる。YouTubeで「VR ライブ」と検索すれば、NMB48、くるり、Official髭男dismといったアーティストがコンテンツを公開しており、無料で何度でも楽しめる。

1つのコントローラを両手で持つプレイステーション5などと異なり、両手に1つずつのコントローラを持つQuest 2は、視覚だけではなく身体ごとゲームの世界に入っているという感覚を強く味わえる。いままでのゲーム機とは違うユーザーインターフェースを活用した、多人数で冒険が楽しめるMMORPGや、ホラーゲームは、テレビに映し出してプレイするタイトルと比較して、臨場感が極めて濃厚だ。

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