「ゴーグル型VR機器」が世界で売れまくってるワケ 初心者でも「運動のイベント」なら参加しやすい

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本格的なボクシングを楽しみたいのであれば、「クリード:栄光への道」がおすすめだ。2015年に公開されたロッキーシリーズのスピンオフ映画『クリード:チャンプを継ぐ男』を題材としたゲームで、往年のロッキー・バルボア(シルべスター・スタローン)とも対戦できる(筆者撮影)

両手に持ったコントローラだけではなく、頭にかぶる本体もコントローラの1つとなるのがQuest 2。しゃがむ、ジャンプする、前後左右に移動するといった身体の動きも、360度視界のゲームの世界の中で反映される。

身体ごとコントローラになるという感覚は、リズムゲームやフィットネスゲームとの相性がいい。そのため、任天堂Switchのリングフィットアドベンチャーのように運動不足解消に効果的で、ダイエット効果も期待できるゲームが多く揃っている。

「FitXR」というゲームは月額固定会員制のサブスクリプションサービスで、リアルなフィットネスクラブのようにゲーム内のパーソナルトレーナーがトレーニングメニューを提案してくれる。ステイホーム重視でジム通いを控えている人でも、自宅にいながらして気持ちよく運動できる。

ほかのアバターと一緒に運動できるイベントも

無料で遊べるアプリの1つに「VRChat」(ブイアールチャット)という、メタバースの1つとも言われるVR SNSがある。世界中のユーザーがアバター姿となって、いろんな世界で旅をしたりゲームができるサービスで、音声チャットの機能も備わっているから会話も楽しめる。

SNSであるVRChatは、他のユーザーとのコミュニケーションが何よりも重視されている。しかし慣れていないユーザーはVRChat内の友人が少なく、会話をしたり一緒にゲームを楽しむ仲間を見つけるのが一苦労だ。日本人のユーザーが集っている場所(ワールド)を探すのも難しいし、自分から話しかけるのも勇気がいるだろう。

ぴゅあ吉氏(Twitter ID:@N0V360)が、VRChatのなかで毎朝7時半~8時に開催している「questラジオ体操部」。自宅で1人では続けにくいラジオ体操だが、VRの世界で多くのユーザーと一緒にやるならモチベーションが上がるし、本気でやればいい汗がかける(筆者撮影)

そこでオススメしたいのが、さまざまなユーザーが主催するイベントへの参加だ。特に運動をテーマとしたイベントがいい。

VRChat内でいろんなアバターが集い、みんなでコントローラを持ちながら運動するイベントを開催しているぴゅあ吉氏とsolla氏は共に、「運動が目的のイベントなら、会話からはじめなくていいから参加しやすい」という。

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