「ゴーグル型VR機器」が世界で売れまくってるワケ 初心者でも「運動のイベント」なら参加しやすい

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ネット回線があれば、屋外でも使えるのがQuest 2のメリットだ。questラジオ体操部を主催するぴゅあ吉氏とその友人はキャンプに行く際にもQuest 2を持っていき、VRラジオ体操の幹事として活動している(撮影:東智美)

questラジオ体操部を主催しているぴゅあ吉氏いわく、「子どものころから親しんできたラジオ体操だから、誰でも参加しやすいと思って始めました。VRだと立ってプレイしないとならないと思われがちですが、上半身だけの動きとなりますがイスに座ってても大丈夫です」。

「実はパラパラが流行してた当時は踊っていなかったんです。でもいつかやってみたいと思っていて、VRで練習会をはじめました。そうしたらパラパラ好きの方々が参加してくれて、パラパラ友達ができたんですよ。同じ趣味の友達を作る意味でも、VRのダンス練習会は楽しいと思いますよ」と、ゆるふわパラパラ部主催者のsolla氏もいう。

実際の雰囲気は?

実際に筆者も、questラジオ体操部とゆるふわパラパラ部に参加してみた。筆者にとってはまだ眠い時間帯の朝7時半だが、questラジオ体操部のバーチャル会場には数十人の参加者が集まっており、運営チームによって10人ほどのグループに分けられ、それぞれのチームでラジオ体操に取り組んだ。以前から参加しているユーザーは雑談がてら楽しくラジオ体操を行っており、和気あいあいとした空気を感じた。

ゆるふわパラパラ部の雰囲気も、初めての人を暖かく迎えてくれるものだった。いざ練習会がはじまればバーチャル会場内の鏡の前に広がって、一心不乱に踊るアバターもいれば、疲れて後ろのほうで休んでいるアバターもいた。自分のペースで取り組めるというのは慣れていないユーザーにとってもありがたい。

毎週月曜日の21時30分から、同じくVRChatで開催されている「ゆるふわパラパラ部」。solla氏(Twitter ID:@solla_vrc)が主催するイベントで、1980年代後半より日本で流行したパラパラの練習会だ。昔に踊っていたユーザーからはじめてパラパラを踊るユーザーまで、数多くのアバターが参加する(筆者撮影)

どちらも周囲を見渡せば、女性、男性、動物、ロボットなど、さまざまなアバターがいるのも面白い。運動後は参加者と自由に雑談を楽しめるのもリアルなダンス練習会のようだ。

1人では運動を続けられないという人でも、VRの世界であればモチベーションを維持できるはずだ。こういった運動の機会との出会い、同じ運動を楽しむ友人との出会いも楽しめるという意味でも、Quest 2を購入して良かったと感じた。

武者 良太 フリーライター

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むしゃ りょうた / Ryota Musha

1971年生まれのガジェットライター。90年代に出版社勤務の後、フリーライター/カメラマンとして独立。スマートフォン、モビリティ、AI、ITビジネスからフードテックなど、ハードウェアレビューから、ガジェット・テクノロジー市場を構成する周辺領域の取材・記事作成を担当する。元Kotaku Japan編集長。

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