音楽ストリーミングサービス会社スポティファイ・テクノロジーのダニエル・エク最高経営責任者(CEO)は、人気ポッドキャスター、ジョー・ローガン氏の番組を巡る騒動の影響についてスタッフに謝罪したが、同番組の配信取りやめ要求には同意しない考えを示した。
エクCEOはスタッフ宛ての書簡で、「 『ジョー・ローガン・エクスペリエンス』を巡る騒動があなた方一人一人に影響を与え続けていることについて、私がどれほど深くわびているか適切に伝えられる言葉が見つからない」と述べた。書簡はブルームバーグ・ニュースが入手し、スポティファイ広報担当が確認した。
同CEOは「ジョー・ローガン氏のコメントの一部は、信じられないほど有害であるだけでなく、この会社の価値を表していないことを私は明確にしたい」と強調した。
黒人差別用語を使ったローガン氏の動画が4日に拡散されたのを受け、同氏は5日、過去の番組での人種的中傷発言を謝罪した。複数のエピソードはスポティファイから削除されている。同氏は新型コロナウイルスに関する誤った情報を広めたとされる問題で、著名ミュージシャンのニール・ヤングさんやジョニ・ミッチェルさんらが自身の楽曲をスポティファイから引き揚げた騒動を沈静化させる狙いで先週も謝罪していた。