メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は3日の米株式市場で、1日としては過去最大となる時価総額の急減を記録した。
低調な決算を背景にメタの株価は同日に26%下落し、時価総額が約2513億ドル(約28兆9000億円)失われた。これは米企業の時価総額喪失としては史上最大の規模。アナリストらはメタが現在直面する同業との厳しい競争や、売上高を巡る動向を懸念材料に挙げている。
テクノロジー銘柄が今年に入り大幅な変動に見舞われている点を踏まえれば、メタの株価が今後反発する可能性は確かにある。しかし、市場でずっともてはやされてきた同社について、ウォール街のムードが冷ややかなものに転じたのは明白だ。
メタ社の終わりの始まりか
モフェットネイサンソンのアナリスト、マイケル・ネイサンソン氏は自身のリポートに「フェイスブック 終わりの始まりか?」とするタイトルを付けた。また、トゥルイスト・セキュリティーズのアナリスト、ユーセフ・スクワリ氏はメタについて、「最悪の状況のまっただ中にあることに気付くだろう」とコメントした。
メタの時価総額の落ち込みの規模はテクノロジー企業がいかに膨張し、前例のない市場支配力を伴う巨大企業になったかを物語っている。また、こうした企業がつまずけば、どのような展開をもたらすかも浮き彫りにした。
ピクテ・アセット・マネジメントのシニア投資アドバイザー、フレデリック・ローリン氏は「多くの米大型株は成長株として材料が織り込まれており、利回り上昇の環境下でさらなる苦境に陥る可能性がある。成長が一段と疑問視される場合は特にそうだ」と指摘した。
原題:Meta Erases $251 Billion in Value, Biggest Wipeout in History(抜粋)
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著者:Thyagaraju Adinarayan、Jan-Patrick Barnert
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