オンライン決済サービス会社、米ペイパル・ホールディングスは2日、450万のアカウント閉鎖を明らかにするとともに、新規ユーザー見通しを引き下げた。報奨金を付けたキャンペーンが「悪意あるやから」に利用されたことが発覚したという。
ペイパルの株価は約25%安と過去最大の下落率となった。また、同社は2025年までにアクティブアカウント数7億5000万を目指す目標も取り下げた。
ジョン・レイニー最高財務責任者(CFO)は1日の決算発表後のアナリストとの電話会議で、「われわれは定期的にアクティブアカウントが正規のものであるか確認するためチェックしている。当社プラットフォームの正規顧客になるつもりもないのに提示された恩恵を受け取ろうとする悪意のあるやからの標的になりかねないキャンペーンの期間中は、特に重要だ」と語った。
ペイパルは昨年、新規のアカウント開設を促すために最大10ドル(約1140円)を付与するキャンペーンを開始。同社は10-12月に、キャンペーンの利用が拡大するのに伴い、違法に開設されたと思われる450万のアカウントを特定したと決算に伴う電話会議で説明した。
1日に発表された昨年10-12月(第4四半期)決算はアナリスト予想を下回った。低所得の顧客は数十年ぶりとなるインフレ高進に対処するため、支出を抑制しつつあると同社は指摘。サプライチェーンの混乱で配送のタイミングに問題が生じ、また年末商戦では実店舗での買い物が増える中、電子商取引での支出の伸びは鈍化している。
ペイパル株、時間外取引で急落-昨年10~12月期も決済額の伸び鈍化
原題:PayPal Gets Stung by ‘Bad Actors,’ Shuts 4.5 Million Accounts、PayPal Earnings Q4 2021 Earnings Call Teleconference PYPL US(抜粋)
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著者:Jennifer Surane
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