仕事効率悪い「二度手間な人」に使える便利な一言 「オーストラリアでイノベーション特許が取れる」

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「インテリ悪口」の使い方とは(写真:kouta/ PIXTA)
直接的な悪口ではなく、知性とユーモアを加えることで、不快さを楽しさや知的好奇心に変えられるという「インテリ悪口」。イラッときたときやモヤモヤしたときに使って、「ディスりたい気持ち」を知性ある言葉に昇華することができるといいます。その具体的な方法を紹介した書籍『教養悪口本』より、一部抜粋・再構成してお届けします。

「車輪の再発明」を少しだけヒネる

「車輪の再発明」という言葉がある。プログラミングをする人なら知っていると思う。要するに、「すでに存在しているものをゼロから自作しちゃう」ことである。

プログラミングと無縁な人はこれだけ聞くと「え? そんなことありうる?」と思ったかもしれないけれど、めちゃくちゃよくある。気をつけていないとしょっちゅうやってしまうミスだ。

イメージとしては、「家電の機能を知らなかった」とかに似ている。何年も使っている家電なのに、「えっ⁉ そんな機能あったの⁉」ってなった経験を皆さんもお持ちなのではないだろうか。iPhoneとかでもよくある。

そして、既存の機能を見落としていると、エンジニアは「こんな機能必要だな! よっしゃ作ったろ!」と自作し始めてしまうのである。

そんな悲しみを彼らは自嘲気味に「車輪の再発明」と呼ぶ。「車輪」というあまりにも当たり前のテクノロジーを例に使っているあたり、すごく煽りセンスのある言葉だ。

「それ、車輪の再発明じゃんww」と言われると車輪を知らない人呼ばわりされている感じがして、とても悔しい。

この煽りセンスが気に入っており、僕は「車輪の再発明」という言葉が大好きなのだけれど、これはインテリ悪口として使うのははばかられる。プログラミングの世界ではあまりに当たり前の言葉だからだ。プログラミング教育の重要性が叫ばれる昨今、非プログラマーの間でもこの言葉の認知率は割と高い。

ということで、もう少しだけヒネることにしたい。それが「オーストラリアでイノベーション特許が取れる」である。

かつてオーストラリアには、「イノベーション特許」という制度があった(2020年2月26日に成立した法律で廃止が決定した)。

この制度、めちゃくちゃざっくり言うと「取得要件がゆるい特許」である。普通、特許はかなり厳しい要件を満たす必要がある。特に、「新規性」は非常に重要だ。

そりゃそうだろう。すでに存在する技術の特許が取れてしまったら、「後から特許を取っていきなり皆にお金を請求し始める」みたいなことができてしまう。

次ページ料理にたとえてみると…
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