浜辺美波・21歳とは思えぬ脅威のマネジメント力 「かわいい、清楚、可憐」のイメージを覆す

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また、『月刊ザテレビジョン2月号』では、「(昨年)マネージャーさんが代わるときに、改めて『この先、どんなお仕事をしていきたいか』ということを話し合ったんです。具体的な話はここでは言えませんが、そのときの気持ちを大切に、2022年もすてきな作品と出会っていきたいです」と語っていました。このコメントからも、セルフマネジメントとそれをチームで共有する意識の高さが感じられます。

自らの容姿に対する的確なコメント

しかし、浜辺さんがセルフマネジメントを着々と進めている一方で、世間の「かわいい、清楚、可憐」というイメージは残ったまま。決して彼女自身が「私は清純派です」と言ったわけではなく、所属事務所がそんな売り出し方をしたわけでもなく、世間の人々が作り上げたイメージであり、ここに芸能人の難しさが表れています。

さらに、「そのイメージとそぐわないコメントをしたり、熱愛が報じられたりすると、批判を浴びてしまう」という理不尽さも悩みの種。だからこそ浜辺さんは、「かわいい、清楚、可憐」というイメージを今すぐ壊そうとするのではなく、セルフマネジメントを地道に続けることで、ジワジワと人々の見方を変えようとしているように見えるのです。

そんな柔軟さを感じさせるのは、自らの容姿に対する的確なコメント。これまで浜辺さんはインタビューのたびに、「顔に特徴がない」「パーツが濃くない」「全部シンプル」などと語ってきました。これは自虐したいのではなく、「だからメイクや髪型で変わりやすく、いろいろな役柄を演じやすい」という女優としての強みを伝えようとしているのです。

たとえば、前述した作品の中では、「無痛~診える眼~」で金髪、「賭ケグルイ」で黒髪ロング、『約束のネバーランド』で茶髪のショートパーマと髪型を大きく変えることで人々を驚かせてきました。

「かわいい、清楚、可憐」などの言葉を受け入れるでも、謙遜するのでもなく、別次元の強みに変換してアピールにつなげる。浜辺さんが幅広い世代からまんべんなく支持を集め、アンチが少ない理由は、このような受け答えのうまさによるところもあるのでしょう。

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