小さい頃の夢「タケノコの山」を手にした男の野望 「好きなだけ採っていいよ」に知り合いは大喜び

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小さい頃からの夢だった「タケノコの山」をゲット。山を買ってみた男の体験記の第2弾です(写真:メディナス/PIXTA)
投資といえば、株やFX、不動産への投資が思い浮かぶでしょう。しかし今、「山」に投資するという新たな取り組みにチャレンジしている1人の男がいます。永野彰一、31歳。次々に山を購入する彼は、その体験を新刊『一生お金に困らない山投資の始め方』にまとめて出版しました。
山に投資する意味は? メリットは? リスクはないのか? 3回にわたり永野氏がお伝えします。
前回の記事はこちら

前回、投資した山に電柱があると、電力会社やNTTから「電柱敷地料」(賃貸料)が支払われることをお伝えしました。僕は電柱のある山を探し始めました。

しかし、一筋縄ではいかないのが投資の世界です。今に至るまで失敗と成功を繰り返しました。ここではその例を紹介しましょう。

山を買って成功したケース

まずは成功した例です。2020年3月に愛媛・八幡浜市にあるヒラメ養殖場の跡地を購入しました。この物件には養殖場のほかに、プライベートビーチと山が入っており、全部で約1000坪、三千数百平米くらいあります。プールの施設みたいな感じの建物はきれいなままですから、泊まることも、住むことも可能な状態です。

この物件は、ヒラメの養殖場が倒産したことで売りに出されました。養殖場が電気を引いていたため、電柱が4本も入っており、電柱敷地料は合計で年間3000円から4000円は入ってくるという感じでした。  

僕がこの物件を購入したら、すぐに電力会社から連絡が来ました。

「電気を使っていないようでしたら、電柱を撤去してもいいですか?」

突然のことに驚いた僕は、こんなことを口走っていました。

「いや、ちょっと待ってください。ここを使いたい人がいるんです!」

もちろん何のアテもありません。でも、何もしなければ、せっかく手に入れた年間3000円から4000円の電柱敷地料を失うことになります。そこでネットにこんな募集を載せました。

「愛媛のプライベートビーチを月2万円で貸します」

次ページ募集が功を奏し、そして電柱は残った
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