堀江貴文「すきま時間」最大限活用する2つのコツ 「時間コスパ」を高める方法はシンプルだ

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ぼくは毎日、分刻みのスケジュールを過ごしている。日中は分刻みで仕事をこなし、夜になったらウマの合う仲間たちと飲んで食べてたっぷり遊ぶ。そんな暮らしだ。

すきま時間を徹底的に利用することで、夜遊びの時間も確保しているのである。ぼくがすきま時間を有効化するうえで心がけていることがある。仕事を細切れに分割することだ。

あなたが同時に複数の大きな仕事を抱えているとする。その場合どうやって処理するだろうか。重要度の高い仕事から処理するだろうか。大きな予算が動くとか、相手が上客だとか、そういう案件だ。それとも期日の迫っている仕事から片づけていくだろうか。

ぼくはそのどちらでもない。優先順位はつけず、同時並行でこなしていく。

1つの仕事を1つの塊として扱うのはNGだ。そうではなく、あの仕事もこの仕事も細切れに分割して扱う。細切れに分割しておけば、すきま時間の程度によってその都度そこにふさわしいタスクを当て込むことができる。あらゆるすきま時間を隈なく使えるわけだ。

これが1つの仕事にかかりっきりになってしまうと、細切れのバラエティが乏しくなるぶん、そうした融通が利かなくなる。だから複数の仕事を同時並行でこなすほうがだんぜん効率的なのである。

たとえばぼくの場合で言えば、自著の原稿チェックはよほどの余り時間がないかぎり、1章ごとに処理していく。イベントの下準備なども、あれこれ思い悩むまえに、目先のすぐ手のつけられるタスクから随時、スタッフにぽんぽん指示を送る。

1つにまとめるから「期日に追われる」

1つの仕事を一気にまとめてやろうとすると、とうぜんほかの仕事が圧迫される。圧迫された結果が「もう期日まで時間がない!」という事態を招くのである。

ぼくは複数の仕事を細切れに進めるので、期日が迫ってあたふたするような仕事というもの自体がそもそも存在しない。仕事においてなにより大事なのは時間に追われず、かつクオリティの高いパフォーマンスを示すことである。

だから案件の重要度が高かろうが低かろうが、そこに優先順位なんてものはない。期日までにしっかりやり遂げればいいだけの話だ。

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