FRB中銀デジタル通貨創設是非巡る討議資料公表 デジタル資産取り組む上で資料発表は重要節目

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CBDC創設のプラス面とマイナス面

資料ではCBDC発行のプラス面として、国際金融システムにおける突出した通貨としてのドルの地位確保のほか、国境をまたぐ決済の改善や一段と包摂的な金融システムの整備、新たなテクノロジーでのドル使用の利便性向上などを列挙。一方で、従来型の銀行から預金が引き揚げられたり、金融機関への取り付け騒ぎの頻発化・深刻化を招いたりする潜在的なマイナス面も警告した。

このほか個人のプライバシー保護と犯罪予防のための透明性確保の両立、サイバー攻撃対策などの課題にも言及している。FRB当局者は記者団との電話会議で、意見公募期間終了後に次のステップを検討するとしたが、CBDCが最終的にいつ導入される可能性があるかを巡って具体的なスケジュールは示さなかった。

FRBは口座の提供やCBDC決済の促進について、当局自体がその役割を果たすのではなく従来型の銀行やノンバンクに委ねる考えを示唆した。討議資料はパウエルFRB議長が昨年5月の時点で公表予定を明らかにし、これまでの検討の成果としてまとめられた。ボストン連銀は2月にもCBDCの技術面に関する別のリポートを公表する見通し。

原題:

Fed Takes Key Step in Deciding on U.S. Digital-Coin Issuance (2)(抜粋)

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著者:Joe Light、Jesse Hamilton、Allyson Versprille

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