日経平均4日続落、1万5300円で終了 米株安を嫌気、一時は250円以上下落

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 10月10日、東京株式市場で日経平均は4日続落。都内で9月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落。前日の米国株市場が大幅安となったことが嫌気され、朝方から売りが優勢の展開となった。3連休前で買い手控えムードが広がる中、為替が円高方向に振れると先物主導で売られ、一時前日比で250円以上下落した。

終値は日経平均が8月13日以来、TOPIXは8月8日以来の安値水準となった。

東京市場では全業種が下落する形となった。日経平均は日中、1万5300円を割り込む場面が続いた。取引時間中に円安がやや進行した局面では、下値を拾う動きが一部でみられたものの、大引けにかけて指数は先物主導で上下する展開。TOPIXコア30構成銘柄ではNTTドコモ <9437.T>を除く29銘柄が値を下げた。

日経平均ボラティリティ指数は前日比で上昇し、2か月ぶりの高水準で推移している。世界経済への懸念が投資家心理を悪化させつつある中で、個人の押し目買いの意欲も低調な状況となった。また「リクルートのIPOを控え、資金のねん出に向けた売りが出ている」(大和証券チーフテクニカルアナリスト・木野内栄治氏)ことも、ザラ場での下落に拍車を掛けた。

個別銘柄ではファーストリテイリング<9983.T>が堅調。9日、2015年8月期の連結営業利益(IFRS:国際会計基準)が前年比38.0%増の1800億円になるとの見通しを発表し、最高益更新を見込んだことが好感された。きょうの日経平均を約24円押し上げる要因となった。半面、プレナス<9945.T>が売られ、3月19日に付けた年初来安値2185円を更新。15年2月期連結業績予想の下方修正を発表したことで嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり125銘柄に対し、値下がりが1664銘柄、変わらずが43銘柄だった。

 

(長田善行)

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