知らないと恥をかく、そばの「3つの食べ方」 そばをおいしく食べるプロの全スキル、教えます
そばの食べ方2 つゆにそばの下部分だけつけて、すすって食べる
河岸:そばを、そばつゆにドボンと全部つけちゃダメだよ。
N君:えっ? そば全体をつゆにつけないんですか?
河岸:下のほうだけ少しつければいいの。特に関東のつゆは味が濃いから。
N君:うーん……。下のほうだけつけて、うまく口に含んで食べるのは難しいですね。箸にとる量から考えないといけないですね。
河岸:完全にそばつゆに浸して食べるクセがついているんだろうね。
N君:食べながら練習します! でも、さすがにおいしいですよ、このそばは。いつも食べる立ち食いそばとは別物です。パクパク。
河岸:ど、どうしてそんな食べ方するの(泣)。
N君:えっ、また何かおかしいですか?
河岸:そばは「噛んで」食べるものじゃないの。つるつるっと「すすって」喉ごしを楽しむんだよ。
N君:え~、だって、すするとズルズル音がしてカッコ悪いじゃないですか。
河岸:そばは音を立ててすする。それが日本文化なの。
N君:そばの食べ方ひとつで、ここまでダメ出しされるとは思わなかったぁ(笑)。
そばの食べ方3 そばは運ばれて来たら速攻で食べる。相手を待たない。
N君:次は更科粉のそばが来ました。
河岸:更科っていうのはちょっと説明が難しいんだけど、ざっくりいうと一番粉よりさらに挽き方にこだわったもの。では、いただきます。
N君:あっ、ひどいな、僕の分がまだ来てないんだから、ちょっと待ってくださいよ。マナー違反ですよ、自分だけ食べ始めるなんて。
河岸:何を言ってるの、そばは運ばれて来たら、速攻で食べなきゃダメ。秒単位で風味が失われちゃうから。全員の分がそろうのを待っていたら、おいしくなくなってしまう。人を待たずにすぐ食べるのが、むしろマナーなんだよ。
N君:へー、そうなんですか。
河岸:だから、そばの大盛りを断るそば屋もあるよね。「そばが伸びておいしくなくなるから」という理由で。
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