知らないと恥をかく、そばの「3つの食べ方」 そばをおいしく食べるプロの全スキル、教えます
(冒頭のそばが来たシーンに戻って)
N君:いよいよメインのそばが来たっていうのに、なんですか、いきなり。そばを1本も食べないうちから「食べ方が間違っている」なんて、いくらなんでもひどいですよ(涙)。
河岸:だって、いきなりワサビをそばつゆに溶いたでしょ。
N君:そうですけど、何か問題なんですか?
そばの食べ方1 ワサビはそばつゆに溶かさず、箸先につけて食べる
河岸:そばを食べるとき、いきなりワサビをそばつゆに溶かすのは、本来はNG。それをやってしまうと、せっかくのワサビの風味が飛んで台無しになってしまう。刺身を食べるときに、ワサビを醤油に溶かないのと同じこと。
N君:えっ? ありゃ~、何も考えずにいつものとおりにやっちゃいました(笑)。「ワサビは刺身の真ん中につけて食べる」と習いましたが、そばにワサビをどうつけるんですか?
河岸:まずこうやって箸先にワサビをちょっとつけるでしょう。その箸でそばをつまんで、そばつゆにつけて食べるんだ。
N君:えっ? ワサビは箸先につけて、その箸でそばをとって食べるんですか。知らなかったなぁ~。じゃあ、薬味のネギは、どうやって食べればいいんですか?
河岸:ネギはそばつゆに入れて食べていいんだけど、これはもう好き好き。個人的には、最初はネギを使わずに食べて、途中でちょっと味に変化をつけたいときに入れるね。
N君:ネギも最初から入れず、途中に「アクセント」で入れるんですね。
河岸:それは好みだけどね。「まずはつゆもつけずに、そのまま数本、食べる」→「少しつゆにつけて食べる」→「ワサビをつけて食べる」→「ネギを途中で入れて味に変化をつける」の4段階にすることが多いかな。最初は何もつけずに、そばだけで食べたほうが、そばの味がよくわかる。
N君:なるほど……。最初に薬味は全部つゆに入れてしまう人も多いので、参考になります。
河岸:まあ、人それぞれだけどね。ただ、それが本来のそばのおいしさがいちばんわかる食べ方ということ。あ~あ、そういう話をしている先から、またそんな食べ方して。おいしいそばがもったいないよ。
N君:えっ? また何かおかしいですか?
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