後輩に追い抜かれた私は、惨めですか? ここでしくじると"ネガティブ伝説"だけが残ります

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だからこそ、あなたには、冷静に大人の対応をしてほしいのです。未来のあなたが、今のあなたを褒めてあげる日がきっときます。周りからの評判を落としたら、それを挽回するまでに、どれだけの月日がかかるかわかりません。

自分なりの「ルール」を決めてみよう

実際に一緒の組織で上司となる後輩と部下となるあなたには、「気まずさ」が残るのは必至です。周囲からのあなたの評価が上がっても、実際の仕事の場では毎日顔を突き合わせる。どう振る舞うべきか。

配置されるまでに、自分なりにコミュニケーションのルールを決めるようにするといいと思います。会社の慣例にもよるでしょうが、たとえば、立場は逆転したとしても年次的にはあなたが先輩なわけですから、「これまでと同じ言葉遣いにする」とか、「人前では徹底的に後輩を立てるけれど、言いたいことがあったらふたりになれる場所で言う」とか。なんとなくでもいいので、振る舞いのルールが決められたら、後輩とふたりで話しましょう。

どこまでもスマートに話し合えるように心を落ち着かせて、「こんなふうにサポートしていこうと思う。あなたもやりにくいかもしれないけれど、とても応援してるよ」「こんなコミュニケーションルールでいこうと思うけど、あなたから希望があったら教えて」と伝えるのです。

悔しくて悔しくて、しゃくに触って仕方ないことがいっぱい起こるでしょう。そのときは、社外の友人や家族の前で思い切り泣くといい。でも社内では、しゃんとして粛々と仕事をしていくのです。近い将来、「年上の先輩をうまくマネジメントして実績を上げた後輩」は評価されることでしょう。後輩はあなたの、大人でブレない対応、献身的なサポートにきっと感謝し、評価します。もし、そんなあなたのことを理解もせずに「オレってすごいヤツ」などと手柄にするヤツだったら、早晩、いなくなりますよ。見ている人は見ているものです。

これは壮大なサラリーマンとしての修行です。あなたが人間としても成長し、社内評価もぐんと上がるかもしれない、それこそ「ピンチはチャンス」です。ぜひ、前向きに気持ちを切り替えて、乗り越えてもらいたいと思います。

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