「女だから評価されない」とは思ってはダメ
蛇足になるかもしれませんが、あとひとつ。
今回の後輩が、あなたを飛び越えて昇進していったことを、「私が女だから評価されなかったの?」と自分が女性であるからこその人事だと、考えてしまってはいけません。会社によっては、本当に男性のほうが評価されることがあるようなので、あなたの会社もそうなのかもしれません。でも、「女性だから評価されなかった」と思ってしまうと、あなたは一歩も進めなくなってしまう。
「自分自身が評価されなかったのだ」ときちんと認めるのです。「性差のせい」「会社のせい」にして、立ち止まってしまうより、自分自身に要因を探して前を向くことのほうが、結果的にはきっとあなたの糧になります。そんなあなたを評価しない、あるいは、本当に女性だからと考えている会社だと、時間が経過しても感じさせる会社ならば、とっとと転職したほうがいい。
当事者としての人事の問題と、会社の風土の問題は、ごっちゃにせずに分けて考えたほうが、あなたにとってきっと「得」です。
会社にいなければ冷静になれても、そばにいたらネガティブな感情が湧き上がってくることもあるでしょう。思わず同僚に愚痴を言いたくなることもあるでしょう。「どうして私がこんな目に遭うの!」と叫びたくなることだってきっとある。でも、きっと、見ている人は見ています。大人らしく「振る舞い続けること」が求められるような出来事は、社会人を続けていくと必ず誰にでもやってくるものです。最初のこの試練を乗り越えた経験は、いつの日かあなたを支えてくれるようになると私は思います。
どこまでもかっこよく、冷静に、ね。しんどくなったらメールしてください(笑)。後日談、待っています!
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