後輩に追い抜かれた私は、惨めですか? ここでしくじると"ネガティブ伝説"だけが残ります

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「女だから評価されない」とは思ってはダメ

蛇足になるかもしれませんが、あとひとつ。

今回の後輩が、あなたを飛び越えて昇進していったことを、「私が女だから評価されなかったの?」と自分が女性であるからこその人事だと、考えてしまってはいけません。会社によっては、本当に男性のほうが評価されることがあるようなので、あなたの会社もそうなのかもしれません。でも、「女性だから評価されなかった」と思ってしまうと、あなたは一歩も進めなくなってしまう。

「自分自身が評価されなかったのだ」ときちんと認めるのです。「性差のせい」「会社のせい」にして、立ち止まってしまうより、自分自身に要因を探して前を向くことのほうが、結果的にはきっとあなたの糧になります。そんなあなたを評価しない、あるいは、本当に女性だからと考えている会社だと、時間が経過しても感じさせる会社ならば、とっとと転職したほうがいい。

当事者としての人事の問題と、会社の風土の問題は、ごっちゃにせずに分けて考えたほうが、あなたにとってきっと「得」です。

会社にいなければ冷静になれても、そばにいたらネガティブな感情が湧き上がってくることもあるでしょう。思わず同僚に愚痴を言いたくなることもあるでしょう。「どうして私がこんな目に遭うの!」と叫びたくなることだってきっとある。でも、きっと、見ている人は見ています。大人らしく「振る舞い続けること」が求められるような出来事は、社会人を続けていくと必ず誰にでもやってくるものです。最初のこの試練を乗り越えた経験は、いつの日かあなたを支えてくれるようになると私は思います。

どこまでもかっこよく、冷静に、ね。しんどくなったらメールしてください(笑)。後日談、待っています!

※読者の皆様からのお悩み、ご相談を募集します。こちらのアドレス(onna-sodan@toyokeizai.co.jp)まで、年齢、ご職業等を記載のうえお寄せください。掲載は匿名といたします。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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