ネット通販市場は小売りの20%、60兆円に 急拡大する「eコマース」の衝撃(上)

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それが6年後の2020年には倍増の8~10兆円規模になると仮定すると、残りの10兆円市場を、自社サイトを持つネットショップや各企業のBtoC-EC事業が競い合うことになりそうだ。

ネットショップは毎年10万店が新規出店するといわれる。今後も、リアル店舗からのWeb参入や、農産物や魚介類といった一次産品の取扱事業者のネットショップ開設が増えていくものと思われる。

また、「サービスEC」といった分野も成長が期待される。現状、ホテルや旅行の予約はEC化されているが、レストラン、居酒屋、美容室といったサービス業のEC化はいまだ十分とはいえない。加えて、各企業によるEC化もこれまで以上に顧客サービスを競う形で活性化しそうだ。

一方、BtoC以上に成長が期待されるのが、CtoC-EC市場だ。CtoCといえば、これまではヤフオク!に代表されるように、オークションが主流だった。ところが、ここにきてCtoCの中で、いわば新興勢力が存在感を示し始めている。

いくつか、ここで紹介しよう。まずは、「フリマ」といわれるフリーマーケットEC。ネット上のフリマで商品の個人間売買が行われ、そのプラットフォーム(場)を提供しているのが、メルカリやショッピーズなどだ。LINE MALLもこの範疇に含める見方もあるが、8月末に打ち出した新サービスでBtoC-ECの売買が今後増えてきそうだ。

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