ところで先日、駅のエスカレーターで上司と部下と思われる男性の間で以下のような会話を耳にしました。
上司「今から空いてる? 軽く飲みに行こうか?」
部下「ハイ、ちょっとこの後、予定あるので1時間程度なら」
上司「近くに2時間飲み放題って店があるんだけど、どう?」
部下「あっ、ハイ、いい……ですね」
って、「オイッ!」と後ろにいた私は転びそうになりましたが、本当はよくないですよね。1時間程度といったそばから2時間コースに連れていかれることが確定した彼は、金曜日の夜だったこともあるのか、心なしか意気消沈していました。おそらく困った太郎さんもそのような状況にあるのでしょうね。
「週2時間」で年間5日分の無駄
先ほど価値観の違いと申し上げましたが、それは個人の仕事よりも組織を重視するような「就社組」と、個人としての仕事をより重視する「就職組」の違いであり、はたまた個人の時間とおカネに対する意識の持ち方の違いだと思います。
おそらくですが、前述の上司と思われる男性も悪気はないのだと思います。意識せずに「飲むことに費やす時間の、人生における優先順位」、および「1時間という時間の重要性」に関するご自身の常識と部下の常識が同じである、と勘違いをされているのでしょう。
ちなみに、上記の例で週2時間を自分が生産的でないと思うことに費やすと、月間で約10時間、年間で約120時間、すなわち5日分を丸々無駄にすることになります。
これを長い職業人生で換算すると、とんでもない時間の無駄になりますし、費やした金額に加えて、ご自身の時給換算単価を掛けると、とんでもない金銭的ロスになります。勉強や転職準備など何でもできるほどの時間的、金銭的インパクトでしょう。
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