JR東社長「運賃値上げ、ローカル線、すべて話そう」 鉄道から小売まで語り尽くす長編インタビュー

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JR東日本の深澤祐二社長(撮影:尾形文繁)
新型コロナの感染拡大で鉄道各社の業績は大きく落ち込んだ。JR東日本も例外ではなく、2期連続の最終赤字となりそうだ。この難局をどう乗り切るのか。2021年12月9日付記事(JR東「ダイヤ改正&オフピーク」で狙うコロナ後)を大幅加筆して、深澤祐二社長へのインタビュー全文を一挙掲載する。

鉄道事業の弱点が露呈

――2期連続の最終赤字が見込まれています。2022年度の黒字復活は可能なのでしょうか。

2021年度4~9月期は非常に厳しい結果に終わった。10月以降の鉄道旅客は回復傾向にあるが、それでもコロナ禍前と比べると近距離で8割、中長距離で6割くらいしか戻っていない。

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コロナ禍に左右されるという状況は2022年度も変わらないだろう。世界で感染が拡大しているオミクロン株も心配。ただ、3回目のワクチン接種も始まるので、感染者の急増で旅客需要が大きく落ち込んだ2021年8~9月のような状況にはならないと思う。

コロナ禍で大きな赤字が出て、売上に対する固定費の比率が非常に高いという鉄道事業の弱点が露呈した。今後はコスト構造をもっと柔軟にしていく。旅客の増減に合わせて運行ダイヤを柔軟に設定できるようにしたい。

――具体的には?

2022年3月のダイヤ改正では、利用者が元には戻らないという考え方に基づき、運行本数を見直す。もちろん線区ごとに事情は違うので、一律に何%減らすというのではなく、混雑率などの実情に合わせて見直す。1編成の両数も見直す。

鉄道現場の働き方は基本的には運行ダイヤに沿って動いている。運転士は運転席に座っていないといけないし、みどりの窓口が開いている時間帯は係員が必要だ。だが、お客様の人数が少ない時は窓口の数を減らし、お客様が増えたら窓口も増やすとか、1日の中で柔軟にできるのではないか。長期的には自動運転にも取り組んでいく。

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