後になって、浩さんに「彼女のどこがよかったのですか?」と聞いたら、「お見合いの待ち合わせ時間に、僕よりも早く来られていました」と言っていました。それまで20人弱とお見合いしたけれど、どの女性も待ち合わせに5分くらい遅れて来たのだそうです。
通常、ホテルのラウンジでのお見合いの場合、どこもかしこもお見合いで混んでいて1時間待ちはざら。予約もできない。だから男性は待ち合わせ時間より必ず30~40分は早く行って待っています。
一方、女性は「女は男を待たせるもの」という感覚を持っている人が多い。浩さんと香織さんのお見合いはホテルではなく、弊社のお見合いルームを使ったので、浩さんは10分前に到着。しかし、香織さんはその5分前にすでに来社していて、「こんな女性がいるんだ」と驚いたそうです。
香織さんの巧みな「リード」
お見合いの終盤、香織さんが浩さんに「好きな食べ物はなんですか」と聞いたそうです。「ふだんお食事はどうされていますか」「自分で作ってらっしゃいますか」といった質問はよくありますが、「好きな食べ物はなんですか」なんて無邪気な質問はあまりしないものなんですが、浩さんは「カレーが好きです」と回答。すると香織さんが「美味しいカレー屋さんを知っています」と提案し、「じゃ、今度一緒に行きましょう」と意気投合。
お見合い後はそれぞれ帰宅してよく考えてから、次の日に相談所に交際希望かどうかを連絡するのがルール。しかし、浩さんはお見合い後すぐに「交際希望です!」とアドバイザーに早く伝えたくて、相談所の通路でウロウロしていました。そこもピュアですね。
初回のデートは、カレー屋さんで食事をして街をブラブラ。帰りに浩さんが「最寄りの駅まで送っていきます」と申し出たそうです。すると、香織さんは「いえ、私があなたの最寄りの駅まで送っていきます」。そのほうが一緒にいられる時間が長いからだそうです。「送ってくれなかった」と文句を言う女性は多いのですが、逆に「私がお見送りします」というのは珍しいパターン。お互いに大人ですね。
帰り道、浩さんは手を繋ぎたかったようですが、50代男性と40代女性、照れくさいのか1回目のデートで手を繋ぐことはなかなかありません。ようやく別れ際に握手をして、浩さんは「また会いたいです」と伝えた。1回目のデートから2回目のデートに進むカップルは、およそ3割程度。この2人はよほど相性が合ったことがうかがえます。
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