社会人10年目「痛い中堅」にならないための心構え

行動を伴わない指摘はただの「愚痴」である

経験を積んできたからこそぶつかる、社会人10年目くらいの中堅社員の悩みとは……(写真:mits/PIXTA)
「10年働いたのに、誇れる仕事が何もない」「今の会社にとどまるべきか、転職するか迷う」「マネジメントをしようにも、価値観の違うメンバーに困惑する」など、社会人10年目くらいの中堅社員には、経験を積んできたからこそぶつかる、新しい壁があります。
社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ』では、大企業やスタートアップ、日系企業や外資系企業など、さまざまな環境に身を置いた人材育成の専門家が、よりよいキャリアを築くために大切にしたい「考え方」と「行動」のヒントを紹介しています。
本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。

悩み1:会社の経営方針に疑問を持ち始めた

会社への疑問は成長の兆し。と同時に、イタいミドルか変革者かの分岐点。

社会人になりたての頃は、日々の仕事をこなすのが精いっぱい。慣れてきても、直接仕事をともにする上司や先輩など、半径5メートル以内の範囲くらいしか視野に入らないものです。会社全体どころか部門経営ですら理解することは難しいでしょう。

私も、駆け出しの頃に所属していた数十人の事業部の運営状況などまったくわかっていませんでした。せいぜい自分が配属されたプロジェクト止まりで、そこが私のアンダーセンコンサルティング(現在のアクセンチュア)のすべてでした。

その後1000人を優に超える人数のプロジェクトや、部門の運営に関わるようになって初めて、視野が広がり、視点が増え、視座が高まった記憶があります。

半径5メートルの範囲から、自分の視野が広がり始めたときは、成長の兆しと考えて間違いないでしょう。これは誰にでも訪れる変化です。「この会社は……」「本来だったら……」という視点は、成長には不可欠だからです。

しかし、ここで終わってしまう人が多いのもまた事実です。

広がった視野で現状の問題点を指摘する、以上。このように行動を伴わない指摘は「愚痴」と言います。いわゆる「イタいミドル」への道まっしぐらです。

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