社会人10年目「痛い中堅」にならないための心構え 行動を伴わない指摘はただの「愚痴」である
悩み1:会社の経営方針に疑問を持ち始めた
社会人になりたての頃は、日々の仕事をこなすのが精いっぱい。慣れてきても、直接仕事をともにする上司や先輩など、半径5メートル以内の範囲くらいしか視野に入らないものです。会社全体どころか部門経営ですら理解することは難しいでしょう。
私も、駆け出しの頃に所属していた数十人の事業部の運営状況などまったくわかっていませんでした。せいぜい自分が配属されたプロジェクト止まりで、そこが私のアンダーセンコンサルティング(現在のアクセンチュア)のすべてでした。
その後1000人を優に超える人数のプロジェクトや、部門の運営に関わるようになって初めて、視野が広がり、視点が増え、視座が高まった記憶があります。
半径5メートルの範囲から、自分の視野が広がり始めたときは、成長の兆しと考えて間違いないでしょう。これは誰にでも訪れる変化です。「この会社は……」「本来だったら……」という視点は、成長には不可欠だからです。
しかし、ここで終わってしまう人が多いのもまた事実です。
広がった視野で現状の問題点を指摘する、以上。このように行動を伴わない指摘は「愚痴」と言います。いわゆる「イタいミドル」への道まっしぐらです。
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