現代を生きる私たちが「絶望」しやすい根本理由 「何かを成し遂げなければならない」という病
佐渡島:「絶望」を感じているときは、感情の波のピークとなる部分。この意識を持つだけで、大きく違ってくるよね。絶望が一生続くと思うと、感情もだらだら続くしそこから抜け出せなくなる。逆に「希望」は、ずっと持ち続けることができる。
その感情は瞬間的なピークがある波なのか、ゆるやかに長く続く波なのか。自分の中で感情の特性をどう捉えるかの取捨選択が重要だと思う。
ネガティブが多くても大元の部分ではポジティブ
石川:京セラ創業者・稲盛和夫さんの言葉、「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」だね!
希望と絶望を行ったり来たりするのは、本当の意味でいいものを作り出すと思う。絶望って、ありとあらゆる悲観的な可能性を考えることだから。
佐渡島:僕も善樹も、思考の量としてはわりとネガティブ思考が多い。でもネガティブ思考を客観的に捉えて、引っ張られないようにしているよね。その結果、ポジティブ思考もとがってくる。
石川:ネガティブから入っても、大元の部分では楽観的に捉えているのだと思う。
佐渡島:それはあるな〜! 基本的には「どうにかなる」とか「人はいずれ死ぬ」とか思っているし。もし人類が滅亡することになっても、「それが自然の理かな」なんて考えちゃいそう。
石川:何をしても最後はみんな、いないんだから(笑)。どれだけ素晴らしい作品を書いても、数千億年後にはきっと意味がなくなっている。だから羽賀君も、もっと安心していいんだよ?
羽賀:ですね……(笑)
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