ジープ・ブランドのグローバル・プレジデントであるクリスチャン・ムエニ氏は、「グランドチェロキーLでは、デザイン、走り、快適性、どれをとってもアイコン的な存在となるよう1からすべてを作り上げた。言い換えれば、未来を目指すクルマになるようチームが一丸となった」と語る。
ジープ・エクステリアデザインのディレクターであるマーク・アレン氏は、「ジープと一目でわかるデザインでありながら、新しい要素も採り入れ、なおかつ取り回し性能や悪路での走破性能確保を目指した。7スロットグリル(7分割グリル)や台形のホイールアーチ形状は踏襲しながら、逆スラント(上から下へ引っ込んだ)形状のフロント部分や、Aピラーの配置、ライトの形状は『グランド・ワゴニア』(初代は1962年登場。アメリカでは新型の『ワゴニア』『グランド・ワゴニア』を2021年3月に発表)にルーツがある」と説明する。
また、「ボディのウエストラインを下げてガラスエリアを拡大し、どの席からでも良好な視界を確保することで、運転のしやすさや快適な移動を目指した」という。
インテリアデザインチームのディレクターであるクリス・ベンジャミン氏は、「従来型のグランドチェロキーとは違うデザインの方向性、これを見いだすことから始めた」という。
適度な囲まれ感と開放感を両立させた車内空間
そして、「まったく新しいデザインテイストを採り入れた。インストルメントパネルは横方向への広がりを強調し開放感を演出しながら、このパネル自体に角度をつけてドライバーから遠い位置でも画面タッチがしやすいように工夫した。さらにダッシュボードも横方向へ広がるようデザインして統一性を確保した」と語る。
続けて、「車内中央に位置するセンターコンソールにはロータリー式のシフト操作ダイヤルを設けつつ、インストルメントパネルにいくに従って駆け上がっていくようなレイアウトにした。これにより、適度な囲まれ感と開放感を両立させた車内空間が完成した」と新しい取り組みについて解説する。
また、「こうしたセンターコンソールにはじまる駆け上がるインストルメントパネルの形状は、サイズの異なる別セグメントへの応用も視野に入れた手法であり、ジープの新しいデザイン言語である」と今後の展開を述べる。
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