「日本では3列シート構成であるミニバンの販売が好調ですが、新型グランドチェロキーLはそうしたミニバンユーザーにも喜んでいただけると思う」(ポンタス・ヘグストロム氏)と、単にEセグメントSUVユーザーだけでなく、3列シート構成のミニバンに慣れ親しんだ日本のユーザーも対象であると述べた。
日本市場には、まず「リミテッド」「サミットリザーブ」の2グレードが導入される。乗⾞定員はリミテッドが7名、サミットリザーブが6名で、いずれも3列シート構成だ。違いは2列目シートにあり、リミテッドが3名乗車のベンチシート構造、サミットリザーブが2名乗車の独立したキャプテンシート構造となる。
搭載エンジンは1種類。先代からのキャリーオーバーとなるガソリンエンジン(V型6気筒3.6LDOHC)に、8速オートマチックトランスミッションを組み合わせる。
出力286PS/トルク35.1kgf・mと、従来型から最大値に違いはないが、手元の資料によると新型では8速オートマチックトランスミッションのうち、2/4/7/8速のギヤ比を若干ながらローギアード化させるなど、最適化が図られているようだ。
サイズは大きいがそれ以上に大きく見えるデザイン
それにしてもグランドチェロキーLのボディは大きい。サイズ以上に大きく見えるのはデザインに押し出しが強いことも関係しているようだ。
従来型グランドチェロキー(サミット)のボディサイズ(㎜)が全長4880×全幅1945×全高1805であったのに対して、グランドチェロキーL(サミットリザーブ)は全長5200×全幅1980×全高1795㎜と、全高こそ10㎜低くなったが、全長は320㎜、全幅は35㎜それぞれ拡大された。また、ボディ拡大に伴い前トレッドは35㎜、後トレッドも25㎜広がっている。
ホイールベースも2915㎜から175㎜延長され3090㎜とロングホイールベース化された。これは3列シート構成を見越したものだ。3列シート化には、ボディのリアオーバーハング部分を延長する手法もあるが、そうなるとジープが大切にしている悪路での走破性能が悪化してしまうことから、ホイールベースの延長策と併せて対応したようだ。
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