全国で勢力拡大する「シカ」増えると困る理由 天敵不在で無双状態、生態系破壊の原因にも

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◆ニホンジカの分布
シカと聞いて、一番に思い浮かぶのは、奈良公園のシカでしょうか?シカは、日本では北海道から九州の屋久島まで分布しており、6つの亜種(同じ種で繁殖可能。地域的に体長などに変化が見られるもの)に分かれています。

◆立派な角は強さの証し
シカの特徴といえば、立派な角。オスのみについており、一年に一回、春先に落として生え変わります。1歳年を重ねるごとに枝分かれしていくので、満4歳までは、角の分岐の数を見ると年齢を推測することができますよ。

1歳ごとに秋の発情期になると、オスのシカは自慢の角を使ってなわばりを争い、勝ったオスがなわばりを持ち、そこに入ってきたメスの群れとハーレムを形成します。メスのシカは1歳半になると出産できるようになり、毎年1頭の子を産みます。

鹿の角(写真:筆者撮影)

山で「シカの痕跡」を探すコツ

ちょっと遊びに行った山などで、偶然実物に出くわすことは容易ではありません。動物が自然の中に残す特定の痕跡“フィールドサイン”を知っていると、その場にどんな動物がいるかを把握できます。山でよく見るシカの痕跡を紹介します。

・フン
1センチ程度の黒い粒がパラパラと落ちています(200粒を超えるくらいの場合は、別種のカモシカ)。

シカのフン

・足跡
2本の蹄の跡がくっきりと残ります。ぬかるんでいる場所をチェックするとよく見つかります。

シカの足跡(写真:筆者撮影)

・食痕
草や木の先端がぷっつり切れているのは、シカが葉や新芽を食べた跡です。

シカが食べた跡(写真:筆者撮影)

・角研ぎ跡
樹木の根本からすぐの部分に、削られたような跡があれば、オスジカが樹皮に角をこすりつけて研いだ跡。

キャンプや山登りなど、自然の中にお出かけの際にはちょっと目線を変えて探してみると、シカが生息している痕跡を見つけられるかもしれません。ぜひ探してみてください。

馬場 龍一 エコツアーガイド

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ばば りゅういち

東京都出身。早稲田大学大学院でエコツーリズムを専攻。その後、環境関係のコンサルタント会社勤務を経て、自然にかかわる仕事への思いを捨てきれず、脱サラ。生物や自然環境について学ぶため、東京環境工科専門学校に入学し、生き物や環境保全について造詣を深め、卒業後に静岡県へと移住。富士山のガイドや西伊豆の海でのダイビングガイドとして活動。2021年にエコツアーガイド『LINKs』を立ち上げ独立。富士山山頂登山のみならず、5合目以下で登らずに楽しめる富士山のツアーを幅広く開催している。

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