「夏の終わりのハーモニー」相場は続くか 【今週の相場】株価と「キティちゃん」の微妙な関係

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GPIF改革に積極的な塩崎氏が厚労相に就任。今後の株価はどうなる(AP/アフロ)

9月第1週の日経平均株価は2日から3日にかけて上振れし、一時は1万5829円まで上昇。週末は利益確定売りに押されたが、5日(金)の終値は1万5668円と、1万5700円前後で値を保った。

戻ってきた、「相場の主役」たち

この背景には主に4つの理由が挙げられそうだ。すなわち、1)ウクライナとロシア間での停戦に向けた動き、2)ECB(欧州中央銀行)の利下げによる世界的なカネ余り期待、3)日本国内においては、3日の内閣改造後の経済政策発動への思惑、4)国内公的資金の外貨資産買い観測による米ドル高・円安、といったところだろう。

マーケットの世界では、米国レイバーデーの祝日(今年は9月1日)は「夏の終わり」を告げるイベントであり、海外投資家が夏休み気分を脱して市場に積極的に参加してくる、と言われる。そこに上記のような「4つの材料」が加わり、夏の終わりの株高というハーモニーを奏でた、というところだろう。

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