昼休みに仕事する人が自律神経を乱す「腸的」理由

ご飯後やる気が出ない時の「とっておきの対処」

自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生に聞いてみた「腸と自律神経を整える昼休みの過ごし方」をご紹介(写真:nikonersb/PIXTA)
せっかくのお昼休みなのに午前中の仕事をダラダラ続けていませんか? 実は自律神経にはリズムがあって、身体をアクティブに動かす交感神経の働きは昼12時にピークを迎えます。この時間帯に自律神経を整えることで、腸内環境も整い、午後も高いパフォーマンスで仕事ができるのです。
今回は、『「自律神経を整える1日の過ごし方」を聞いてきました』の著者で、自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生に「腸と自律神経を整える昼休みの過ごし方」を聞いてみました。
前回:『何だかパッとしない朝に「自律神経」整える仕込み

食事間隔は6時間空けると腸内環境が整う

――お昼休みになっても、食欲もなければ、周りの人も働いていて休みにくい雰囲気だし、仕事もキリがいいところまで進めないと気持ち悪いから休まず仕事を続けてしまうことがあります。

小林弘幸先生(以下、小林):それは頑張っていますね、といいたいところですが、午後も高いパフォーマンスで仕事をしたいなら、その習慣はやめたほうがいいですよ。午後も頭はベストな状態で仕事を続けるためにも、まずは自律神経のリズムを理解することが大切です。

――自律神経にリズムなんてあるんですか?

小林:ありますよ。自律神経の1日のリズムの中で、交感神経の働きがピークを迎えるのが12時ごろ。その時間帯に、副交感神経の働きも高めて、自律神経を整えておくことが、午後もしっかり働ける心と体をつくるためには重要です。

――へぇ〜。お昼の12時は、自律神経にとって大切な時間なんですね。

小林:腸は、食事と食事の間に食べたものを消化・吸収して、最後に、腸内環境を整えるためにお掃除をしてくれます。おなかが減ると、グーと鳴るのは、腸管が大きく収縮して腸内環境を整えるためにお掃除をしている音。「食べ物を受けつけてもいいよ」とサインを送ってくれています。そのタイミングで食事をすると、腸がしっかり働いてくれますよ。

腸内環境を整える食事の間隔は、日中だと6時間が理想です。その6時間の間に、食べたものを消化・吸収して、最後に腸管が大きく収縮して殺菌作用のある消化液が増加。腸に残った悪玉菌を処理してくれます。

――おなかが鳴ると恥ずかしいから鳴らないでほしいと思っていましたが、食事をとったほうがいいよ、とサインを出してくれていたんですね。

小林:腸をしっかり動かすことで、全身の血流が良くなり、脳にも新鮮な酸素や栄養が運ばれます。結果的に、頭が整理されて、午後もスッキリした気分で仕事ができるのです。

次ページ食事の基本「よく噛むこと」のさまざまな効能
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 最新の週刊東洋経済
  • 若者のための経済学
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT