昼休みに仕事する人が自律神経を乱す「腸的」理由 ご飯後やる気が出ない時の「とっておきの対処」
食事間隔は6時間空けると腸内環境が整う
――お昼休みになっても、食欲もなければ、周りの人も働いていて休みにくい雰囲気だし、仕事もキリがいいところまで進めないと気持ち悪いから休まず仕事を続けてしまうことがあります。
小林弘幸先生(以下、小林):それは頑張っていますね、といいたいところですが、午後も高いパフォーマンスで仕事をしたいなら、その習慣はやめたほうがいいですよ。午後も頭はベストな状態で仕事を続けるためにも、まずは自律神経のリズムを理解することが大切です。
――自律神経にリズムなんてあるんですか?
小林:ありますよ。自律神経の1日のリズムの中で、交感神経の働きがピークを迎えるのが12時ごろ。その時間帯に、副交感神経の働きも高めて、自律神経を整えておくことが、午後もしっかり働ける心と体をつくるためには重要です。
――へぇ〜。お昼の12時は、自律神経にとって大切な時間なんですね。
小林:腸は、食事と食事の間に食べたものを消化・吸収して、最後に、腸内環境を整えるためにお掃除をしてくれます。おなかが減ると、グーと鳴るのは、腸管が大きく収縮して腸内環境を整えるためにお掃除をしている音。「食べ物を受けつけてもいいよ」とサインを送ってくれています。そのタイミングで食事をすると、腸がしっかり働いてくれますよ。
腸内環境を整える食事の間隔は、日中だと6時間が理想です。その6時間の間に、食べたものを消化・吸収して、最後に腸管が大きく収縮して殺菌作用のある消化液が増加。腸に残った悪玉菌を処理してくれます。
――おなかが鳴ると恥ずかしいから鳴らないでほしいと思っていましたが、食事をとったほうがいいよ、とサインを出してくれていたんですね。
小林:腸をしっかり動かすことで、全身の血流が良くなり、脳にも新鮮な酸素や栄養が運ばれます。結果的に、頭が整理されて、午後もスッキリした気分で仕事ができるのです。
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