若い女性とデートしてブランド品を買ってあげて、素敵なレストランに行って、人に見せびらかしたい。こうした男性の行動は、女性をアクセサリーとしか考えていないようにも見えます。それなら、デートだけして結婚する必要はないのではないかと思うのですが、それではお金が持たない。やはり気に入ったアクセサリーは永遠に自分の物にしたいのでしょう。
女性は若ければいい、美しければいい、スタイルがよければいい。こうした価値観は男性が優位な昭和の価値観とも言えます。実際、50代男性の多くは「結婚をしたら奥さんは家の中にいるべき」という価値観を根強く持っています。
公務員を辞めても「家庭に入って当然」
50代男性・徹さん(仮名)は、30代半ばの公務員女性・幸恵さん(仮名)とお見合いをしました。徹さんは結婚したら彼女は仕事を辞めるものだと思い込んでいました。
幸恵さんは現在安定した収入を得ていますし、定年退職すれば退職金も年金もしっかりもらえます。仕事内容にも待遇にもなんの不満もない。辞めようなんて一切思っていません。そんな幸恵さんの考えを聞いて、徹さんはまったく想定外だったと驚いていました。
20代、30代男性であれば、女性が結婚・出産後も働くことは当然と受け止めています。女性の転勤ですら「ご自由にどうぞ」と承諾するくらいです。その時は別居婚で構わない。奥さんも働き続けて出世街道をどんどん進んでほしい。「僕は邪魔しません」という意識です。だから、女性を見極めるときも年齢や容姿よりも、人生観、仕事観といった中身重視。女性をアクセサリーとして考えるなんて頭にありません。
ただ、この現象は裏を返せば、自分自身がそれほど稼げていないので、専業主婦は厳しいということの表れでもあります。50代で婚活しようとする男性は、経営者などの高収入を得ている男性がほとんど。経済的な余裕があるからこそ、「妻は仕事を辞めて家に入るのが当たり前」と考えています。50代にギラギラした男性が多いのは、そうした社会背景、経済事情も大きく影響しているようです。
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