コロナ禍で大躍進「韓国式写真館」が流行するワケ 若者たちが集う新大久保のお店に行ってみた
修正レベルは1から5まで選べる。公的書類に添付する証明写真として利用する場合、自然な範囲で顔を整えることを希望する人が多い。髪型やメイクが多少崩れていても、リップやチークの色を足したり、アホ毛も整えてくれるから安心だ。
筆者は「韓国式証明写真」のプランで、修正レベル3を選択。すると、こんな感じに仕上がった。首元が開いた服を着用すると、ほっそり加工しやすいのだという。
男性客の場合も本人の希望があれば、胸板を厚くしたり、髪の毛を多くしたり、シミ・シワを自然に消すなど柔軟に対応するそうだ。レタッチ後のデータは1週間後にLINEで届く。
オーナーの辻氏は、韓国式証明写真が人気の理由をこう語る。
「『街中にある証明写真機は盛れない。就活で損をしたくない』という、就職活動中の方々からの需要がありますね。また、マイナンバーカードを作るために写真を撮りにくる方もいます」(辻氏)
欧米では履歴書でも証明写真の添付なしだが、日本国内ではまだ求められるのが現状だ。また、社員証やマイナンバーカード用に利用する人もいる。韓国式証明写真は「安価で盛れる」「背景色が選べてSNSにも使える」ということで、口コミもあり一気に広まったという。韓国風の衣装や、スーツと白シャツのレンタルオプションも300円で利用できる手軽さも話題だ(貸衣装は新大久保店のみ)。
その場ですぐデータと写真を受け取れるクイック証明写真(税込み2200円)も、お得感があり人気。同スタジオでは、「オーディション / 宣材写真プラン」や「ペット撮影プラン」のサービスも提供開始している。
カメラマン不在の「セルフ写真館」も
同ビルの4階には、系列のセルフ写真館「刹那館」のスタジオもある。こちらも「エモい写真が誰でも簡単に撮影できる」と、若者を中心に大人気だ。
鍵付きの完全個室に設置されているのは、簡単な椅子と、セルフ撮影ができる機材とモニター、そして「盛れる」照明機材。室内にはカメラマンは不在で、利用者だけがプリクラ感覚で撮影を楽しむことができる。ぬいぐるみやカチューシャなど撮影を盛り上げるアイテムや、ヘアセットを整えられるようドレッサーも準備されている。
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