愛犬家夫婦が「キャンピングカー旅」を推す理由 900万円15年ローンの愛車で日本全国を回る
購入時には「6年乗って売りに出しても元は取れる」という言葉をもらった。それに鈴木夫妻が購入したモデルは最近6カ月待ちという人気ぶり。車両数は多くなく、それほど値崩れしないだろうという思いもあった。
キャンピングカーはメリットしかない
所有したことによるデメリットは思いつかない、と夫婦は口を揃える
駐車場は普通車と同じ。8ナンバー登録だから税金は普通車より安い。ディーゼルのためガソリンは軽油だ。そしてリッター10kmほどと燃費も悪くない。
美樹さんは「メリットばかりです」と言う。
「なかでもノープランで出発できるのは最大のメリット。というのも、これまでは旦那さんの仕事が忙し過ぎて、事前に予定を立てにくかったんです。今は、明日休みになったと言われれば、じゃあ今から出発しようと。夜が遅くなれば高速のサービスエリアで一泊し、朝から動いて海や山へ。時間をとても有効的に使えています」。
コロナ禍も、愛車で寝泊りしながら出かけることが多くなった。
「よく行くのは焚き火のできるRVパーク。最近行った場所だと、千葉にあるビーチサイドの『RVとみうらパーク』は良かったですね。
今年は群馬で野営キャンプもしましたし、今日の取材の前にも山梨のキャンプ場で3泊してきたんです。本当は一度帰宅しようと思ったのですが、直接来た方が早い状況になったので予定を変更、途中のサービスエリアで1泊しながら来ました」。
義人さんがいうように、状況に応じてスムーズに動きを変えられるのもキャンピングカーの魅力のようだ。
さらに、去年は北海道にも行った。茨城県の大洗港から北海道の苫小牧までフェリーで行き、千歳、帯広、網走、知床と道東をめぐる旅行に出た。もちろん、基本は車泊で、レンくんも大自然のなかで走り回った。
次なる目標は雪山めぐり。スタッドレスは既に購入済み。美樹さんはレンくんと一緒にスノーボードを楽しみたいと目を輝かせる。
購入して2年近くが経った現在、走行距離は1万2000km。今のペースで行けば、“手放すタイミング”の6年後には4万2000kmと、まだまだ十分に走れるコンディション。十分に元が取れそうだが、「乗れば乗るほど愛着が湧いていくんです」と美樹さん。
レンくんとの時間が染み込み、さながらマイホームのような存在になっているらしく、「売るつもりはなくなりました」という心境になるほど、良い時間を過ごせているようである。
(取材・文:小山内 隆 写真:佐藤ゆたか)
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