銃誤射で2人死傷「人気アメリカ人俳優」の悲劇 原因は「映画の予算削減」のせいという見方も
ハリウッド俳優のアレック・ボールドウィンが、人生最大の危機に直面している。怖いもの知らずでキレやすく、敵も作ってきた彼は、過去にいくつもの騒動を起こしてきた。しかし、今回は洒落にならない。事故とはいえ、彼の手によって人がひとり死んだのだ。
撮影現場で起きた「とんでもない悲劇」
すでに広く報道されているとおり、その事件が起きたのは、彼が主演する映画『Rust』の撮影現場。「空です」と手渡されたにもかかわらず、アレックがかまえた銃から放たれた弾丸は、目の前にいた撮影監督ハリナ・ハッチンスの命を奪い、隣にいた監督ジョエル・ソウザを負傷させてしまったのである。
ショックを受けたアレックはその後しばらく泣いていたそうで、現在は、妻や子どもたちとヴァーモント州に身を隠している。
しかしそこにもパパラッチが押し寄せ、テレビも「このピザ屋にアレックはひとりで訪れた」とか「家族と一緒に歩いていた」など、彼の一挙一動を取り上げている状況だ。
しびれを切らしたアレックは、現地時間10月30日、ドライブ中に妻ヒラリアと一緒に車を降りてきて、追いかけてきたパパラッチらに対し、路上で短い質問に答えた。
ヒラリアの態度は攻撃的だったが、アレックは比較的礼儀正しい態度を貫き、最後は「子供たちが車の中で泣いている。こうやって答えたし、もう追いかけるのはやめてくれ」と懇願している。パパラッチ嫌いのアレックにしては珍しい態度で、そこからもことの深刻さが伺える。
今も事態は深刻を極める。この映画のプロデューサーも兼任するアレックは、捜査の結果次第では刑事事件の被告になる可能性もあるのだ。彼のキャリアは、この低予算のインディーズ映画で終わりを迎えてしまうかもしれないのである。
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