競争の作法 いかに働き、投資するか 齊藤誠著
なぜ経済成長が幸福に結びつかないのか。経済学でいう豊かさとは、生産活動によって生み出されたものの価値の総量、一方、幸福とは、生産されたものを消費することで享受できる効用の大きさである。となれば、豊かさは幸福の必要条件だが、十分条件ではないということになる。
2007年初めまで69カ月に及ぶ「戦後最長の景気回復」は「見えない円安」「資産バブル」によって支えられたものであり、日本で今、必要とされるのは、費用削減、生産性向上、他者への配慮や他者の尊重、それに新しい生き方だと、本書は説く。
マクロ経済学者が、標準的な経済学の考え方に基づいて、「確かな手触りのある幸福」を築く道筋を考える。
ちくま新書 777円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事