地域主権の近未来図 増田寛也著
「地域主権」とは民主党が使いだした言葉で、これまで用いられてきた地方分権と同義である。本書は、岩手県知事として地方の政治を担ってきた著者が、これからの地方分権のあり方を説く。
分権を進めるとは、権限やおカネを国から都道府県や市町村に移すこと。つまり、政治の決定権を身近な自治体が持つことでもある。優秀な医者を増やす、国際化の中で英語教育を充実させる、子育てしやすい環境をつくるなどでも、独自の政策が実行できるようになる。そうなれば、税金の使い道にも納得がいくに違いないという。
地域の政治を他人任せにせず、住民一人ひとりが自覚的になることが市民生活を豊かにする第一歩だとわかる。
朝日新書 735円
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