3年で婚約破棄と離婚を経験した39歳男性の苦悩 二度の失敗に「僕は女性を見る目がないのか…」

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「キャリア志向が強くて、家庭より仕事を優先させた婚約者のことがあったので、仕事をそんなに重要視していない女性を選んだ。ところが、仕事はしたくない、家のこともしたくないという女性だった。自分の人を見る目のなさが招いたことなんでしょうけど、結婚って本当に難しいですよね」

ただ、40歳を目前にして、結婚を諦めたくないという。できることなら、子どもを授かって、休みの日には家族で買い物に行ったり、長期休暇には旅行やキャンプに出かけたりしたいそうだ。

そこで、私はまさやに言った。

「結婚相談所に登録しているのは、そもそも結婚したい人たち。目的は同じなので、フィーリングがあえば、出会って数カ月で結婚が決まってしまう。その短い期間にお相手の人柄を見極めることが大切なんですよ」

結婚相談所の場合、あらかじめプロフィールが公開されている。年齢、学歴、年収、住んでいる地域、勤め先の地域、家族構成、初婚か再婚かなどの情報は、最初にわかる。生活圏内の出会いでは時間をかけて知っていく情報が、プロフィールでわかるのだ。

条件はわかっても人柄まではわからない

一方で、生活圏内の出会いと決定的に違うのは、人柄がわかっていないことだ。

「結婚相談所での交際には、仮交際と真剣交際がありますよね。お見合い後に入る仮交際の時期は何人とお付き合いしてもいいし、新たなお見合いをしてもいい。ここは人柄を見る期間と考えたらいいんですよ。そこから、お一人と真剣交際に入ったら、徹底的に結婚に向けて、考え方をすり合わせていくんです」

このすり合わせが大事なのだ。結婚後の仕事はどうするか。今は結婚後も仕事を続けたいという女性は多い。そうだとしたら、通勤がお互いの負担にならない場所に、新居を構える。1カ月いくらで家計を回していくのか。そのためにはお互いに毎月いくら負担したらいいのかを話し合って決める。

子どもはいつごろ授かるかの計画も立てる。40、50代の婚活者の場合は親も高齢になっているので、親の老後をどうするか、これは大まかでいいので話をしておく。

「真剣交際に入ったときのすり合わせが十分じゃないと、お付き合いしている期間が短いだけに、結婚生活に入ったときに、“こんなはずじゃなかった“となるんですよ」

歳を重ねるほどに、人は頑固になっていく。それは、積んできた経験から自分のルールやライフスタイルを作り上げてしまうからだ。結婚後、相手にそのルールやライフスタイルを押し付けると、それが仲違いの元となる。

それまで違った環境で生活し、親からの育てられ方も、積んできた経験も違うのだから、考え方や価値観がぴったりと合う人など、この世に存在しないと思ったほうがいい。だからこそ話し合いが大事だし、最終的には相手を思いやる気持ちと歩み寄りが大事なのだ。

失敗は糧になる。再婚でまさやには幸せな家庭を築いてほしいと願っている。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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