あなたに「数字を正確に使う力」あるかわかる質問 数字はきちんと使えなければ意味がない

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グローバル社会で生き残るのに欠かせないいくつかのスキルを紹介します(写真:takeuchi masato/PIXTA)
グローバル社会で生き残るのに欠かせない2つのスキルが、数字を読む力と、言語力です。こうしたスキルを身につけるのにはどうしたらいいでしょうか。ロバート・フェルドマン氏と加藤晃氏による共著『盾と矛 2030年大失業時代に備える「学び直し」の新常識』より一部抜粋して紹介します。

数字音痴や話下手…苦手では済まされない

私は、2008年に書いた『一流アナリストの「7つ道具」』という本で、7つ道具の話をしました。次に出した『フェルドマン式知的生産術』では、もう1つの道具を加え、8つの道具としました。それらは「分析力、人間力、プレゼン力、数字力、熱意、言語力、商売力、結合力」です。

これらは単にポイントを列挙しただけのものではありません。その相互関係は足し算ではなく、掛け算なのです。つまり、1つの「道具=スキル」がいくら強くても、ほかのスキルがゼロであれば、総合力はゼロということです。

例えば、いくら分析力があっても、人間力がなければ総合力は上がりません。「8つの道具」は掛け算の関係である以上、不都合なことがあります。すなわち、自分の最も弱いスキルを磨かないと総合力が上がらない、ということです。

ここで、8つの道具のうち、2つについて例を挙げて考えてみましょう。まずは、「数字力」です。「真理値表」というものがあります。下図を見てください。縦軸と横軸があります。横軸は、ある検査の結果が陽性か陰性かを示し、縦軸は、実際に病気か健康かを示しています。例えば、がん検査を受けた結果、陽性だとします。本当にがんになっている確率はどれくらいでしょうか。ちょっと計算しましょう。

陽性で病気にかかっている人の数はaです。陰性で病気にかかっている人の数はb、陰性で健康な人はc、陽性で健康な人はdです。そうすると、「あなたは陽性です」と言われたら、病気である確率はどれくらいでしょうか。陽性であるということは、aかdかです。 「aは、a+dのうち何%か」という計算です。

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