カローラクロス対キックス、ハイブリッドSUV比較 トヨタSUVランナップ拡充、日産は対抗できるか

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カローラクロスの9インチディスプレイオーディオ(写真:トヨタ自動車)

最新のコネクテッド機能では、カローラクロスにはディスプレイオーディオを標準設定し、スマートフォンと連係することで、電話やメッセージ、音楽や動画の視聴、ナビゲーションなど、スマホ用アプリの機能を使うことが可能だ。また、スマホを使ってドアのロックを遠隔操作できたり、広い駐車場で自車の場所を探したりする機能なども装備する。なお、ディスプレイの大きさは、7インチを標準設定、オプションで9インチも選べる。

キックスの日産オリジナル9インチナビゲーション(写真:日産自動車)

対するキックスも、9インチの日産オリジナルナビゲーションをオプション設定し、スマホによるドアの遠隔施錠や駐車場で自車を探す機能など、カローラクロスと同様のサービスを享受できる。また、突然の事故や急病時に専門オペレーターが救急車両などの手配などを迅速に行う「SOSコール」も装備する。カローラクロスにも同様の機能があるため、総合的に見れば、両車の機能はほぼ互角だ。いずれも利用には別途契約が必要だ。

快適装備や実用性はカローラクロスが充実

カローラクロスのパノラマルーフ(写真:トヨタ自動車)

ただし、カローラクロスには、より注目すべき快適装備や実用性が高い機能がある。まず「パノラマルーフ」。ハイブリッド車・ガソリン車とも、Z・Sグレードにオプション設定されているこの装備は、運転席から後席に続く天井部分に大型ガラスルーフを装備したもので、開放感は満点だ。しかも電動サンシェードも装備するため、日差しのコントロールのための開閉がボタンひとつで楽にできる。

また、ハイブリッド車には、オプションで「アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)」と「非常時給電モード」も設定する。停電など非常時に役立つ装備で、車両駐車時に「非常時給電モード」にすると、電気ポットやドライヤーなどの家電製品を使用することができる。

残念ながらキックスには、こういった機能はない。とくに非常時に自動車の電力を利用できる機能は、大型の走行用バッテリーを搭載するハイブリッド車ならではだ。「電動車」を強調するキックスにも、モデルの一部改良時などに、ぜひ装備してほしい機能のひとつだ。

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