ホバーバイクで空を飛ぶ日がやってくる! <動画>ヘリコプターより安全な空中移動手段

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現在、マロイ社のエンジニアたちによるプロトタイプづくりは最終段階を迎えており、数カ月後には飛行テストを控えている。まずは自律無人航空機として飛行させ、その後有人モデルの飛行許可を取得する予定だ。

一方、小型モデルは世界中のドローン愛好家の間で人気を博しており、その収益をフルサイズバージョンのデザインと製造に充てている。

マーケティングおよびセールス部門のディレクターを務めるグラント・スタプレトン氏は、有人のホバーバイクはヘリコプターのように飛行するよう設計されているため、人が搭乗して空を飛ぶには同じ厳しい検査を受ける必要があると説明する。

上空は陸よりずっと安全

有人タイプの開発も着々

スタプレトン氏は次のように話す。

「ホバーバイクはヘリコプターです。ヘリコプターのように離陸し、ヘリコプターのように飛び、そしてやはりヘリコプターのように着陸するのです。飛行高度は9,000フィートを超え、速度は100ノットを超えます。何かほかのものとぶつかることのない上空は陸よりずっと安全です。そしてこのためホバーバイクはヘリコプターとして設計されているのです」

「安全性こそがホバーバイクが明らかにヘリコプターに勝るものの1つ」とマロイ氏は話す。

「回転翼の衝突はヘリコプターが起こす大きな問題ですが、ホバーバイクではプロペラの羽根を地面やその他の飛行中の障害物から保護しているためこの心配がありません。またヘリコプターは本質的に複雑ですが、ホバーバイクは非常にシンプルです。このため、複雑性の観点から見てホバーバイクのほうがより安全なのです。そしてホバーバイクは頑丈に作られているため、通常のヘリコプターでは困難な環境を飛行できます」

有人のホバーバイクというマロイ社のビジョンが実現するには何年もかかるかもしれないが、同社のチームが生み出すドローンテクノロジーの進歩を見る限り、彼らは夢をつかみかけているといえるだろう。

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