ソーラーミニカーが新興国の交通を変える

<動画>ブラジルで生まれた劇的に小さいクルマ

小さければ、いろいろな問題が解決する

渋滞の激しいブラジル、サンパウロ。この街で駐車場を探すという行為は、悪夢になる可能性が高い。

しかしカーデザイナーであるカイオ・ストゥルミエーロにとって、その悪夢こそがインスピレーションになった。彼が作り出したのは、Nanico(ナニコ)という、ブラジルで最も小さな車である。ナニコの縦方向の長さは、通常の自動車の横幅よりも短いため、路上での駐車が本当に簡単にできてしまう。

大型の自動車より、ずっと効率的

ナニコを生み出したストゥルミエーロ次のように言う。「駐車に関して言えば、普通の車が無料の駐車場を探して立ち往生している間に、私は自分の車を2台の駐車スペースの間に停めます。サンパウロ内ではスペースが無いので、これより良い方法はない。そもそも渋滞のために、ナニコよりも速いスピードで運転することもできません。それにも関わらず人々は大きな車を持つことがステータスだと信じて大きな車を所持しているのです」

実際には大きい車によって、オーナーは財産を減らし、通勤時間を増やしている。ストゥルミエーロは続ける。「現在、ナニコはガソリンを動力源にしています。1ガロン当たり80マイル以上の燃費があり、これは最も標準的な車の燃費の数分の一にあたります」。

しかし、ストゥルミエーロと彼の技術パートナーであるパウロ・ロベルト・ダ・コンセイコは、さらに一歩先に踏み込んでいる。今、ナニコの燃焼機関をソーラーパワーのバッテリーで動く電動モーターに取り換えているところだ。

ダ・コンセイコは次のように語る。「私達は技術的に7キロワットのポテンシャルを持つモーターを取り付けている。これは毎時70kmのスピードで運転するのに十分な能力があり、この速度はここサンパウロ近郊の制限速度です。またソーラーバッテリーを使用して6時間で充電することができます。」

購入者にソーラーパネルを提供

チームは電動ナニコの購入者に車のバッテリーを充電するためのソーラーパネルを提供する計画だ。

ストゥルミエーロは来月サンパウロの車展示会において彼らの作品を発表する予定。「将来的な大きなチャレンジは、ステータスや快適さに意識の高い消費者たちが大きな車に見切りをつけるように促していくこと」と語る。

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