国旗を背負って戦う、世界アマゴルフ 未来のタイガーや松山英樹が出るのになぜ不人気?

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どうも日本では、国内のアマチュアゴルファーの大会ですら、あまり興味が示されない。ましてや世界アマとなるとほとんど無関心なのか、それともプロモーション不足なのか、「え? そんな大会をやるの?」という感覚である。

確かに、スター選手がいるわけではない。けれど将来プロに転向して世界で活躍するであろう選手もたくさんいるのである。ジャック・ニクラスもそうだけれど、フィル・ミケルソン、タイガー・ウッズ、松山英樹も、女子ではヤニ・ツェン、ポーラ・クリーマー。それ以前なら、倉本昌弘、宮里優作などなどがこの大会を経験している。

国を代表して戦うという意識が、個人競技のゴルフでは、選手もゴルフファンも希薄であること、協会の広報不足などが浮かび上がってくる。

「52年ぶりの日本開催ですから、日本チームはもちろん、日本のゴルフファンの人たちの大いなる声援をお願いしたいし、世界アマというすばらしい大会の意義をぜひ知ってほしいです」という阪田の言葉に、大いにうなずくものだ。

週刊東洋経済 8月23日号より

三田村 昌鳳 ゴルフジャーナリスト

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みたむら しょうほう

1949年生まれ。大学卒業後、『週刊アサヒゴルフ』副編集長を経て、77年にスポーツ編集プロダクション(株)S&Aプランニングを設立。日本ゴルフ協会(JGA)オフィシャルライター、日本プロゴルフ協会(JPGA)理事。逗子・法勝寺の住職も務める。

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