アコーディアvsレノ、株主還元騒動の顛末

「物言う株主」がねじ込んだ非情の要求

レノが入居するビル。グループの「シティインデックス」の看板が見える(撮影:梅谷秀司)

ゴルフ場運営首位のアコーディア・ゴルフは8月12日、ゴルフ資産の売却を加速することと、配当など株主還元を大幅に積み増す方針を明らかにした。今後2年間で400億円のアセットライト(資産圧縮)と200億円以上の株主還元を行うという。還元額は従来の倍近い水準となる。

アコーディアの太っ腹な還元策には、裏がある。同社の発表に先立つこと1週間、8月5日付でアコーディアは大株主である投資会社のレノから臨時株主総会招集請求を受け取っていた。

社外取締役全員の解任を要求

総会の目的は、現任の社外取締役6人を解任し、代わりにレノの代表取締役・三浦恵美氏のほか、グループ各社の役職員合わせて5人を新たな社外取締役として選任するというもの。一方で、鎌田隆介社長以下のいわゆる社内取締役4人の解任は求めていなかった。

ただし、レノからの請求内容には招集請求を撤回する条件が付記されていた。それこそ、今回アコーディアが発表した「今後2年で400億円のアセットライトと200億円以上の株主還元の方針を明確に打ち出す」というものだった。

最終的に、アコーディアはレノの要求をほぼ丸のみし、臨時株主総会における現・社外取締役の解任と、レノ側役職員の社外取締役就任という、最悪のシナリオ回避を図った。その舞台裏で、両社はどのような攻防を繰り広げていたのか。

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