到来!「第2次スイーツブーム」流行るのは何か 「自由が丘スイーツフォレスト休園」のその後

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2010年代には、かき氷もブームになっている。2000年代から天然氷を使い、トッピングに凝ったかき氷専門店ができていた。食べても頭がキーンとなりにくいこともあり、マニアを産んだそれらの店は通年営業で、冬も暖房を利かせた中かき氷を楽しむ人たちが集う。2011年に女優の蒼井優氏が『今日もかき氷』を出し、ブームに火がついた。

2010年代は台湾ブームの影響で、マンゴーなどの果汁ごと凍らせる、トッピングを選べて食事にもなる台湾かき氷が話題となって、2015年から台湾のかき氷ブランドが上陸。その頃から始まった第3次韓流ブームの影響で、韓国からもかき氷ブランドがやってきた。こちらはパフェのようなおしゃれなトッピングで話題を呼ぶ。

劇的なブームとなった「タピオカ」

アジアンスイーツの最初のブームは、1993年頃をピークとするナタデココだが、その後杏仁豆腐、マンゴープリンなどが人気となっている。いずれも1990年代のエスニック料理ブームの中にある。その頃ココナッツミルクと合わせたデザートとして、日本人が出合ったのがタピオカ。その最初のブームから四半世紀後、2019年にブームのピークとなったのが、タピオカミルクティーである。

「タピる」という言葉も生まれて、原宿や自由が丘などタピオカミルクティーの専門店が集まる街では、店をはしごする若い女性たちまで現れた。中年世代やビジネスマンも行列に並ぶほどで、テイクアウトが中心で目立ったこともあり社会現象化した。

「タピる」という言葉を生むほどのブームになったタピオカ(写真:PIXTA)

タピオカミルクティーの発祥は台湾で、チェーン展開したのも台湾からのブランドが中核を占める。台湾ファンの人たちがブームに火をつけた後、味やインスタ映えするビジュアルが要因でヒットした。

お茶自体がおいしい、とリピーターの中にはタピオカ抜きでお茶を注文する人もいるなど、お茶文化の共通性と新鮮さを併せ持つ点も注目したい。日本も台湾と同じくお茶文化圏にあるが、紅茶やウーロン茶のおいしさを知らない人は多かった。ウーロン茶はサントリーのウーロン茶しか知らない人が多いし、紅茶は上手に淹れるのが難しいからである。

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