長袖はまだ暑い!格好いいワイシャツのまくり方 web会議で「細かい柄の服」がNGな理由も紹介

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実はクールビズに適したシャツというものがあります。そのヒントになるのが、アロハシャツやかりゆしウエア(沖縄県などで着られる夏用の半袖のシャツ)。これらのシャツはジャケットの代わりを果たしたものになっており、従来のシャツとは別物なのです。

その理由が、単品性。単品性があるものは例えば、それだけで着ることのできる単品ジャケットや単品スラックス。単品性のないものとは、それだけでは着ることがむずかしいもの、スリーピースのベストなどです。

アロハシャツやかりゆしウエアは単品性があるので、単品ジャケットの代わりを果たせているのです。

「ノーネクタイに適したシャツ」とは?

とはいえ、アロハシャツやかりゆしウエアを仕事で着ていける人は限られています。ではシャツだけで、どうやって単品性を強くするのかというと、「襟の形」です。実はシャツの襟の形には、「ネクタイがふさわしい襟」と「ノーネクタイがふさわしい襟」の2種類が存在するのです。

ネクタイがふさわしい襟のシャツをノーネクタイにすると「ネクタイをはずしただけの人」に見えてしまいます。ノーネクタイにふさわしいシャツの襟の形とは、襟自体に表情があるもの。襟が少しだけ高く広がっているものとなります。お店の人になら、「ホリゾンタルワイド」と言えば伝わります。

しかし、襟がすごく高くすごく広がっているのは、時代遅れな感じなのでNGです。

左がよくあるタイプの襟のシャツ、右はホリゾンタルワイドの襟のシャツ(画像:『装いの影響力』より)

以上のことをご参考に、ぜひ“勝てるオンラインの着こなし”をマスターしてください。 

末廣 徳司 日本で唯一の経営者専門スーツ仕立て屋「イルサルト」代表

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すえひろ とくじ / Tokuzi Suehiro

1972年、奈良市生まれ。早稲田大学卒業。ユナイテッドアローズ時代は、業界を代表する社内の服飾専門家から直接レクチャーを受ける。ワールド在籍時は、商品開発に関わる全業務を経験し、1週間に5万点以上売り上げる大ヒット品番を連発し、会社の販売記録を更新。中国でのブランド立上げにも参画し、北京・上海を中心に100店舗以上の出店を行う。2009年に独立後は、スーツを通したブランド創りの専門家として創業以来12年間で、経営者、政治家、医師、作家、講演家、士業、芸能人、スポーツ選手などエリート15000名以上のスーツを仕立てる。

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