首相4候補「中国や北朝鮮への防衛、私の考え方」 米「中距離ミサイル」の日本配備をどうする?
橋下徹氏(レギュラーコメンテーター、元大阪市長、弁護士):高市氏は、米国に全部引き金の権利を渡すことを前提にしているわけではなく、当然それはいろいろなプロセスを踏むことが前提になっていると思う。引き金を引く権利を日本が確保するという協議をするとしても中距離ミサイルの受け入れは絶対拒否なのか。
河野氏:米国の中距離ミサイルを日本に置いて、それではどういう役割分担になるのかが決まらないうちに入れる、入れない、という議論をしても無意味だ。勇ましく「やれ、やれ」と言うような人が喜ぶだけで、日中関係、あるいは日米と中国の安定につながる議論ではまったくない。
高市氏:勇ましく「やれ、やれ」という話ではない。日本国民の命と領土を守るために絶対にこれは必要なことだ。日本は文民統制で、引き金を米国に引かせるということではない。導入することが決まった時点で、ルールはしっかりと話し合っておくべきだ。
橋下氏:岸田氏もこの中距離ミサイルについては、引き金の権利を(日米の)どちらが持つか、どう進めていくかを含めて検討するという話もしないのか。
岸田氏:全く否定するものではないが、中距離ミサイルといっても、どんな搭載能力を持っているのか、どこに配備するのか、これによって国民の理解は、ずいぶん変わってくる。第1列島線に配備ということだが、日本にどんな具体的な提案があるのかを聞かないうちから賛成か反対かを言うのは控えなければならない。
野田氏「前のめりの話、結論ありきの議論は危険」
野田氏:北朝鮮や中国が行動を起こすたびに前のめりの話、結論ありきの議論をするのは極めて危険だ。抑止力は、単に軍の話ではなくて、むしろその前にあるのは最善の外交だ。日本は終戦後不戦を誓い、平和主義だ。軍備の話から始める抑止力は考えられない。仮定の話はしてはだめだ。
梅津キャスター:中距離ミサイルについて、香田氏によると、核が搭載される可能性もあるという。非核三原則の「持ち込ませず」に抵触することになる。
松山キャスター:非核三原則の「持ち込ませず」の見直しを検討すべきかどうか。首相になったら見直しを検討するという人は挙手してほしい。
皆さん、そこまでは考えていないということか。
高市氏:基本的に米国の戦略として、核を持ってきているか、持っていないかは明らかにしないというのが原則だ。国会決議の問題もあり、なかなか難しいが、日本は米国の核の傘の下にあり、実際に危機が迫った時に、これを全く活用せずに討ち死にすることはありえない。