首相4候補「中国や北朝鮮への防衛、私の考え方」

米「中距離ミサイル」の日本配備をどうする?

(写真:FNNプライムオンライン)

梅津弥栄子キャスター(フジテレビアナウンサー):北朝鮮の脅威に加えて、中国の軍事力増強に危機感を募らせている米国は今年3月、インド太平洋軍の予算要望書で、沖縄と台湾などを結ぶ第1列島線に地上配備のミサイル網を構築すべきだと記した。元自衛艦隊司令官の香田洋二氏は「米軍は日本などを念頭に中距離ミサイル配備を想定している」という。

松山キャスター:米軍が配備を検討しているとされる中距離ミサイルについて、今後米国から正式な要請があった場合、日本が受け入れるかどうか。皆さんが首相になったときに、それを受け入れる判断をする方は挙手してほしい。

高市さん、真っ先に手を挙げたが、どういう趣旨で手を挙げたのか。

高市氏:この中距離ミサイルは必ず必要だ。これは日本国を守るために必要だ。おととしエスパー米国防長官が、アジア地域に配備すると言った。むしろ積極的にお願いしたい話だ。ただ、今、米国で長距離ミサイルも開発中で、それがあれば、中国ほぼ全土の航空基地をカバーできるので、これも含めて考えていく必要がある。国産化できれば最もよい。JAXA(宇宙航空研究開発機構)などとの連携も必要になってくると思う。

松山キャスター:空母キラー、グアムキラーという(中国の)中距離ミサイルに対抗するものとして、米国が中距離ミサイルを開発していると思う。防衛相も務めた河野さんは、中距離ミサイル配備を求められた場合、どう対処するか。

河野氏「自分の指で引き金を引けるかどうか」

河野氏:抑止力を考えたときに、必要なのは日本が自分の指で引き金を引けるかどうか、ということも考えなければいけない。日米同盟全体で抑止力をどう高めていくか、国際社会で中国の一方的な現状変更にどう圧力をかけていくかを考えなければいけない。米国だけが引き金に指をかけているミサイルを日本に置いたからといって、日本の抑止力が高まるわけではない。

中国に対してどのような抑止力を想定していくのか。これは、もう少し慎重にしっかりと議論し、日米同盟で何をやる、日本が何をやる、この役割分担をしっかり決めないと議論はスタートしない。日本がやらなければいけないのは、このミサイルだけではない。南西諸島防衛、あるいは、中国が南西諸島を通過しようとする時に、日本として何をするのか。それを中国に日本の能力をどうメッセージとして伝えるのか。これは勇ましい掛け声をかければいいというものではない。

抑止力というのは日米同盟と中国の間でしっかりとメッセージを送りながら、安定させるということが大事で、敵基地なんとか能力みたいなものは、結局こちらが打つ前に相手が打たなければ、相手の能力が無力化されるわけで、かえって不安定化させる要因になる。そういうことまで考えて、抑止力をどう築いていくかを日米でしっかり議論していく必要がある。

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