首相4候補「中国や北朝鮮への防衛、私の考え方」 米「中距離ミサイル」の日本配備をどうする?
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橋下氏:米国が核を搭載するかどうかわからないという日本政治の、ある意味ごまかしでずっときた。わからないといえば、わからないうちに持ち込まれる可能性もある。ここは、はっきり1967年の非核三原則が行われた当時と状況が違うということで、ごまかさずに、中距離ミサイル配備するのであれば、見直しを検討すると言わないと矛盾する。
高市氏:核弾頭を積む、積まないも含めて、これはミサイルを配備する時にしっかり詰めるべき話だ。米国の戦略として結局それは表には出さない話だと思う。
松山キャスター:河野氏は2010年の日米討論会の場で、非核三原則の見直しについても「議論すべきだ」と発言した。日米での「核共有」との概念も言っていたようだが、考えが変わったのか。
河野氏:中国のこれだけの軍事拡大の中で、日米同盟、国際社会でどう連携して中国に圧力をかけていくか、一方的な現状変更をさせないかということにしないと、中国が一方的に軍事能力を拡大するだけで、日本と中国の2国間で何かできるという状況ではない。日本の軍事予算5兆円に対して中国は20兆円。少なくとも公表分だけで毎年それだけの軍事予算を使っている。これはもう国際社会でどう中国と向き合っていくかという議論をしていかなければならない。
松山キャスター:岸田さんは地元が広島。核に対しては非常に敏感だと思う。非核三原則の見直しについてはどういうスタンスか。
岸田氏「国民の理解という点でなかなか難しい」
岸田氏:非核三原則の見直しは考えない。その下で安全保障環境を考えなければいけない。非核三原則の見直しは、国民の理解という点で、なかなか難しいと思う。北朝鮮に対して大量破壊兵器の放棄を訴えている中で、これを日本が議論することは間違ったメッセージを与えることになる。
橋下氏:米ソ冷戦時代に中距離弾道ミサイルをソ連がヨーロッパに配備して、それにヨーロッパがやり返して、ソ連に向けてミサイルを配備した。お互いに軍拡競争した最後の段階で中距離核戦力(INF)全廃条約に移っていった。北朝鮮、中国、ロシアが核兵器を持って軍拡している中で、日本は中距離ミサイル、核というものを全く検討せずに、本当にこの極東地域の安定が守られるのか。
岸田氏:核は力の均衡によって平和状態を作り上げた。そういう歴史はあるが、アジアはその当時とは全く状況が違う。日本は日本独自の非核、核廃絶の道を探る。それが唯一の戦争被爆国、日本の立場だと思っている。
松山キャスター:野田さんも三原則見直しには慎重か。
野田氏:(見直しは)しない。今、岸田氏が言った通りだ。広島、長崎、日本は世界で唯一の被爆国だ。そこはしっかりと守っていかなければならない。それに尽きる。
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