ファミマ「名店カップ麺」5メーカー同時参画の衝撃 ラーメン評論家のお墨付き、第1弾は利尻島の名店

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(2)では、ラーメン評論家として活躍する大崎裕史氏(ラーメンデータバンク会長)と組んだ。同氏が会長を務める会社は検索情報サイト「ラーメンデータベース」を共同運営し、「日本最大級のラーメン店検索サイト」を掲げる。実店舗の情報網と専門家の知見も“隠し味”に加えた、といえよう。

もちろん嗜好品のラーメンは、好みが人によって違うが、「誰が美味しいといっているか」を重視した。店の選定も味づくりも大崎氏が関わり、商品をブラッシュアップしていく。

ラーメンデータバンクが運営する「ラーメンデータベース」は人気店の情報などを紹介(左)、ラーメンデータバンク会長の大崎裕史氏(右)

在宅が増え、インスタントラーメンが伸びた

少し引いた視点で見てみよう。長引くコロナ禍で、多くの社会人は在宅勤務の日が増えた。学生にも影響し、部活の大会や発表会などのイベントも縮小や中止が続く。

そうした巣ごもり状況の日常食事で好まれるのが「パパッと簡単」だ。その代表例がインスタントラーメンだろう。朝晩は涼しくなり、気軽に食べやすい季節となった。筆者の周囲でも「在宅勤務でカップ麺に手を伸ばす機会が増えた」と話す人が目立つ。

ちなみに日本で作られているインスタントラーメンの量は約60億食(59億7523万食)もあり、その3分の2に当たる約66%(39億2238万食)がカップ麺だという(※)。

巣ごもり消費の節約志向で、同調査では約31%(18億6451万食)の袋麺が伸びたが、カップ麺も好調だ。やはり簡単に作れて食べられる利便性は大きい。

※一般社団法人 日本即席食品工業協会の調査による

ファミマがカップ麺に注力するのは、こんな状況もあるのだ。

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