〈中東〉の考え方 酒井啓子著
中東情勢は、何かと複雑でわかりづらい。この地域がどんな経緯で今に至ったのかを専門家が解説する。
ヨーロッパの植民地主義の犠牲になった人々。いまなお続くイスラエルとパレスチナの対立。アラブ人とイスラム教の関係。オイルマネーで発展してきた産油国の歴史。冷戦構造の中で米ソの思惑に振り回されてきた国々など。
著者は、これらを一つひとつ丁寧に読み解きながら、中東諸国がいかに国際政治のツケを払わされてきたか、そして、そのツケが再び国際政治に跳ね返ってきたかを語る。
また、中東諸国の人たちが国際政治に翻弄されつつも、ネットや衛星放送を駆使して、アイデンティティを模索する様子なども伝えている。
講談社現代新書 798円
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