仕事を「選ぶ人」と「好きになる人」の決定的な差 プロの言葉に学ぶ「やりたいこと」の見つけ方!

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その先に、資生堂の仕事があった。あれやこれやと計算をして、人生は作れるわけではない。むしろ、偶然を大事にしてきたのだ。

「ただ選択したものは、思い切り好きになって、のめり込みました。マーケティングなんて、24時間、何をするときも考えていましたから」

情熱を持って必死に取り組めば、自然に道は開けてくるものなのである。

出会った仕事を好きだと思い込もう!

やりたいことが仕事にできない。好きなことを仕事にしたい。そんな声がよく聞こえてくる。しかし、実は多くのプロフェッショナルや成功者が「偶然」に仕事に就いていたことをインタビューで知った。偶然、会社に出会ったり、偶然、仕事をすることになったり。

実は多くの人もそうだろう。しかし、成功者たちが違うのは、ここから先である。偶然に出会った仕事を好きになろうとするのだ。好きになるから、楽しめる。結果も出る。好きな仕事をするのではなく、出会った仕事を好きになる力を持っているのだ。

こんなメッセージを贈ってくれた人もいる。

「向いているか、向いていないかなんて、考えないほうがいい」
 ──浅田次郎(作家)

『鉄道員』『壬生義士伝』『中原の虹』……。素晴らしい作品を次々と世に送り出してきた直木賞作家の浅田次郎さん。しかし、デビューは意外にも40歳だったことはあまり知られていない。

10代の頃は、自分は間違いなく天才だと思っていたという。遅くとも25歳くらいでデビューできると思っていた。しかし、そうはならなかった。浅田さんは語っていた。

「そういうもんなんですよ、人生は。才能を信ずるべし、信ずるべからず。才能を信じなければ本当の努力はできない。でも、才能を過信してしまったら努力はできない。才能はみんな持っているけれど、汗をかかせてこその才能。それを忘れないでほしいと思う」

ただ、それ以上に大事なことがあると語っていた。それは、好きであること。小説が本当に好きだったからこそ、40歳まで書き続けることができた。

「だから、仕事をどう選ぶべきかと問われたら、やはり好きなことをしたほうがいいと答えますね。向き不向きなんて、考えないほうがいい。そんなのわかりっこないもの」

ただし、世の中では、必ずしも好きなことを仕事にできるわけではない。だからこそ、大事なことがある。

「選んだ仕事を好きになってみることです。好きになれそうな仕事を選び、自分から好きになってみる。今やっていることを好きになれない人は、案外、何をやっても好きになれないのではないかと僕は思う」

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