危機感を覚えた私は、自ら「手抜き和食」のレシピ開発に乗り出すことにしました。
「手抜き」「時短」でも本格的な「和食」が作れる
「手抜き和食」を考えるにあたって、どうすれば「手抜きでも本物の味を再現できるか」が最大のポイントであり、最大の難点でもありました。しかし私には「秘密兵器」がありました。それは、ほかならぬ私自身の「舌」です。
食品添加物の商社時代には、添加物そのものだけでなく、「添加物を使った加工食品」も開発し、有力な商品として販売していました。自ら「日本の食文化の崩壊」に手を染めていたわけで、いまとなっては消し去りたい過去ですが、このときの経験が生きました。
「味の組成」「レシピのポイント」が完璧にわかるので、その味を1つひとつ「家庭で作れるもの」に置き換えることができるのです。
こうやって開発したのが、私が「魔法の調味料」と提案する、「かえし」「みりん酒」「甘酢」「甘みそ」「たまねぎ酢」の5つです。
この5つの「魔法の調味料」は、入れるだけで、プロのような「ひと手間かけたような複雑な味わい」と「長時間調理したような深み」を出すことができるのです。
とはいえ、「昔ながらの手間のかかる作り方」では、誰も振り向いてくれません。手間暇をかければ本当に美味しいものはできるけれど、それは「職人の技」の世界になってしまうし、家庭料理には不向きです。
しかし、この5つの「魔法の調味料」は、「プロのような味」が出せるだけでなく、すべて10分以内で準備ができて、保存もききます。5つの「魔法の調味料」さえあれば、和食はいっきに「時短料理」に早変わりします。
忙しい日でも、美味しくて体によく、満足感のある「本格料理」が作れるのです。いわば「究極のインスタント和食」です。
また「魔法の調味料」があれば、余分な調味料を買わずに済むだけでなく、普段、冷蔵庫にあるようなもので本格料理がさっと作れますから、食材の無断をなくす「フードロス解消」につながり、「お財布にもやさしい」と、いいことづくしです。
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